コメント全部読む日曜回|あなたの声に本気で答えます🐄
2026-03-29 配信|川上牧場 酪農データバンク
配信の全文
コメント全部読む日曜回|あなたの声に本気で答えます🐄
おはようございます。
川上牧場の川上です。
今日は3月29日、日曜日。
出雲の天気は、曇りのち晴れ。最高気温は19℃くらいまで上がる予報で、昨日に続いて昼間は少し暑いくらいです。
長袖で作業していると、じんわり汗ばむ。
でも朝晩はまだ冷える。
「もう半袖でいいかな」と思った次の瞬間に、
「いや、夕方は寒いんよな」と迷う。
春って、ほんとうに着る服が難しい季節です。
出雲の桜は、まだ三分咲き、四分咲きくらいでしょうか。
満開まではもう少し。でも、暑すぎず寒すぎず、お花見にはちょうどいい空気になってきました。
牧場の仕事としては、日曜日なのでできれば少しゆっくりしたいところですが、そうも言っていられません。堆肥の配達があり、さらに補助金関係で急がないといけない用事もあり、そろそろトウモロコシの準備も始まります。
春は、花が咲くだけではありません。
酪農家にとっては、畑の準備が始まる季節でもあります。
そして今日は、毎週恒例の日曜日回。
YouTube、X、Instagram、TikTok、stand.fm、note、そして音声配信アプリに届いたコメントや質問を、ひとつずつ読ませてもらいながらお返事していく日です。
今日はたぶん、10分や15分では終わりません。
30分以上かかるかもしれません。
なので、牛乳でも飲みながら、ゆっくり読んでもらえたらうれしいです。
では今日も、まずは一緒に。
牛乳で乾杯。
うまい。
春は牛乳ですね。
春の牧場で、牛たちが教えてくれること
春になってくると、人間も少しそわそわしますが、牛たちもちゃんと季節を感じています。
昨日、面白いことがありました。
牛たちが一斉に発情のサインを見せ始めたんです。
いわゆる「スプリングフラッシュ」のようなものですね。
春になり、日照時間や気温の変化によって、牛たちの繁殖のリズムも動き出す。
もちろん、今の酪農では一年を通して繁殖管理をしていますが、それでも牛たちは生き物です。
機械ではありません。
春になると、体の中のスイッチが入る。
牧場にいると、桜より先に牛が春を教えてくれることがあります。
ただ、暖かくなるということは、良いことばかりではありません。
牛は暑さに弱い動物です。
今くらいの時期から、急な気温上昇で体調を崩す牛も少しずつ出てきます。
人間でも、昨日まで肌寒かったのに急に暑くなると疲れますよね。
牛も同じです。
これからは暑熱対策の季節。
扇風機、換気、水、餌の食い込み、寝床の状態。
ひとつひとつを見ながら、牛たちがなるべく快適に過ごせるように調整していきます。
そして、酪農家としては電気代が怖い季節でもあります。
暑くなればなるほど、牛のために電気を使う。
でも、それは牛乳を守るためでもあります。
牛乳の一杯の裏には、そういう見えない季節の仕事があります。
コメントが届くと、牧場の仕事が少し軽くなる
今週も、たくさんのコメントをいただきました。
まず紹介したいのは、いつもコメントをくださるリスナーさんからの声です。
「牛は痛いことや怖いことは記憶するから、恐怖でコントロールする管理は長期的にはマイナスですよね」
これは、家畜へのしつけや、現場での線引きについて話した配信へのコメントでした。
まさにその通りだと思います。
牛を叩いたり、怖がらせたりして動かすことは、短期的には作業が進んだように見えるかもしれません。
でも長い目で見ると、誰も得をしません。
牛は人を怖がるようになります。
作業効率は落ちます。
ストレスが増えれば、体調や乳量にも影響します。
そして何より、そんな環境で搾られた牛乳を、消費者の方が気持ちよく飲めるのか。
そこまで考えないといけないと思っています。
もちろん、現場には現場の難しさがあります。
牛は大きいです。
人間よりずっと力があります。
危ない場面もあります。
だからこそ、「何でも優しくすればいい」という単純な話でもありません。
でも、恐怖で支配する管理は、酪農家にとっても牛にとっても、そして牛乳を飲む人にとっても、長期的にはマイナスです。
こういう重たいテーマは、再生回数だけ見ると伸びにくいこともあります。
でも、こういう話こそ本当は大事です。
牛乳を飲む人にも、酪農に関わる人にも、少しずつ知ってもらいたい。
コメントをもらうことで、「ちゃんと届いているんだな」と感じられます。
牛乳を飲むようになった、という言葉の重み
続いてのリスナーさんからのコメント。
「TikTokを見て、牛がいる、牛乳のことを喋っている、と興味を持ちました。今までなら牛のことも牛乳のことも何も考えずに生活していたと思います。でも今は、あまり飲まなかった牛乳を飲むようになりました」
これは本当に、酪農家としてめちゃくちゃうれしい言葉です。
僕が配信を続けている理由は、川上牧場だけを応援してほしいからではありません。
もちろん、応援してもらえたらうれしいです。
でもそれ以上に、牛乳全体、酪農全体に関心を持ってくれる人が一人でも増えてほしい。
牛乳を飲むときに、少しだけ牛のことを思い出す。
スーパーで牛乳を手に取るときに、「これを作っている人がいるんだよな」と感じる。
その小さな変化が、ものすごく大きいと思っています。
酪農業界は、これからますます人手不足になります。
飼料代、燃料代、電気代、世界情勢。
酪農家だけの努力ではどうにもならない問題も増えています。
だからこそ、消費者の方と酪農家が、少しでもつながっていくことが大事です。
「牛乳が美味しく感じるようになった」
この一言は、僕にとって大きな励みです。
今日も一日がんばろうと思えます。
牛舎の形と、アニマルウェルフェアの難しさ
家畜のしつけやアニマルウェルフェアについて、こんなコメントをいただきました。
「全く畜産に関わっていない人には、つなぎ牛舎も虐待に見られますし、実際に欧州では規制されているところもありますよね」
これは、とても難しいテーマです。
価値観は人によって違います。
同じ牛舎を見ても、「牛が落ち着いている」と感じる人もいれば、「つながれていてかわいそう」と感じる人もいます。
だからこそ、ルール作りは大切です。
ただ、日本の酪農が海外の基準にそのまま横並びすればいいのかというと、それも簡単ではありません。
気候も違う。土地条件も違う。酪農の歴史も違う。経営規模も違う。
川上牧場は、昔からつなぎ牛舎でやってきました。
でも、ただ牛をつないでいるわけではありません。
牛が少しでも快適に過ごせるように、ゴムマットを変えたり、つなぎ方を見直したり、水の飲みやすさを改善したり、餌のやり方を工夫したりしています。
それでも、「つなぎ牛舎だからダメ」と言われてしまうと、今まで積み重ねてきた努力ごと否定されたような気持ちになることもあります。
でも、そこで止まってはいけないとも思っています。
時代は変わります。
消費者の目線も変わります。
酪農家も、変わるべきところは変わっていかなければいけません。
大事なのは、現場の努力を見てもらうこと。
そして、消費者の疑問にちゃんと答えること。
「川上牧場はつなぎ牛舎だけど、牛が落ち着いているように見える」
「この牧場は牛に向き合っていると思う」
そう感じてもらえるように、これからも発信していきたいです。
牛乳は体との相性もある
牛乳とお腹の相性についてコメントをいただきました。
「スーパーで売っている牛乳を飲むとお腹を壊すけれど、アカディ牛乳と地元の大山牛乳は大丈夫です。冷たいより温かい方がいいですか?」
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする方は、けっこう多いです。
乳糖不耐症といって、牛乳に含まれる乳糖を分解する力が弱い場合があります。
その場合、一気にたくさん飲むとお腹がゆるくなることがあります。
温めて飲むと、胃腸への負担が少しやわらぐことがあります。
体温に近い温度の方が、体にとって受け入れやすいんですね。
ただ、冷たい牛乳でお腹が大丈夫なら、無理にホットミルクにしなくてもいいと思います。
大事なのは、自分に合う飲み方を見つけることです。
牛乳といっても、メーカーや地域、殺菌方法、成分調整の違いで、味や飲み心地は変わります。
「この牛乳なら大丈夫」
「これはちょっと苦手」
そういう違いがあって当然です。
ぜひ、いろいろな牛乳を飲み比べてみてください。
そして、自分の体に合う牛乳を見つけてもらえたらうれしいです。
多様な酪農家がいることが、業界の強さになる
ガンジー牛の話をした配信には
「いろんな品種の牛を飼ってみたい」というコメントをいただきました。
これ、すごくわかります。
僕も昔はいろんな牛を飼ってみたいと思っていました。
ホルスタインだけではなく、ジャージー、ガンジー、ブラウンスイス。
さらには、ふわふわでぬいぐるみみたいな牛もいます。
見ているだけなら、めちゃくちゃ楽しい。
でも、経営として酪農を続けるとなると、やっぱり現実があります。
ホルスタインは、乳量が多く、生産性が高い。
だから日本の酪農で広く飼われています。
ただ、全員が同じ方向を向きすぎるのも危ういと思っています。
餌代を下げて、乳量を上げて、効率を追い求める。
それは大切な経営努力です。
でも、世界情勢が変わったり、飼料価格が上がったり、消費者の価値観が変わったりしたとき、同じ形の酪農ばかりだと業界全体が弱くなります。
いろんな酪農家がいていい。
大規模な酪農家がいてもいい。
小さくてもこだわりのある酪農家がいてもいい。
体験型の牧場があってもいい。
チーズを作る牧場があってもいい。
発信に力を入れる牧場があってもいい。
多様性があることは、酪農業界の強さです。
そのためにも、牛乳の価値をちゃんと伝えていきたい。
「安ければいい」だけではなく、「誰が、どんな思いで作っているのか」まで届くようにしたいです。
FAXの業界から、AIの業界へ
今週は、酪農DXサミットに関するショート動画にもコメントをいただきました。
「未だに連絡手段がFAXですもんね」
そうなんです。
酪農業界、まだまだFAXが現役です。
もちろん、FAXにも良さはあります。
高齢の方でも使いやすい。紙で残る。慣れている。
でも、周りの業界はどんどんAIを使い始めています。
情報共有のスピードも、資料作成のスピードも、意思決定のスピードも変わってきています。
その中で、酪農業界だけが「うちはFAXと手紙で十分です」と言い続けていたら、若い人は入ってこないと思います。
高校や大学でAIを使いながら学んできた若い世代が、酪農業界に入った瞬間に「AIは使わないで。FAXで送って」と言われたら、どう感じるでしょうか。
「この業界、大丈夫かな」と思われても仕方ありません。
だからこそ、酪農DXサミットを開催しました。
AIを使えばすべて解決するわけではありません。
でも、使えるものは使った方がいい。
人手不足の業界だからこそ、道具を味方につける必要があります。
研修生が育つ姿を、リスナーさんも見てくれている
stand.fmには、研修生との配信に対してコメントをいただきました。
「研修生さん、やってやったぜという達成感が出ていました」
これもうれしかったですね。
僕は20歳から酪農を始めて、今年で20年になります。
その中で、研修生が半年、一年と学びながら成長していく姿を見るのは、本当にうれしいです。
コメントでは「川上さんと同等の立場になれている」と言っていただきました。
僕の19年半が半年に短縮されたみたいで、ちょっと複雑です(笑)
でも、それくらい研修生が成長して見えたなら、こんなにうれしいことはありません。
酪農は、教科書だけでは学べません。
牛の表情を見る。
餌の残りを見る。
寝方を見る。
糞を見る。
空気を見る。
季節を見る。
現場でしか身につかない感覚があります。
川上牧場の研修生シリーズは、これから酪農を目指す人にとって、きっと参考になると思います。
これからも記事や動画として残していきたいです。
バズるより、深く届くほうがうれしい
Instagramでは、逆子の出産を助ける動画が10万回再生を超えました。
たくさんの方に見ていただき、本当にありがとうございます。
「これを一人でするのはすごい」というコメントもいただきました。
川上牧場では、搾乳や餌やりで手伝ってもらうことはありますが、それ以外の仕事は基本的にほとんど一人でやっています。
分娩も、本当に難しいときは獣医さんにお願いしますが、できる限り自分で対応します。
ただ、SNSでバズったからといって、すぐに何かが大きく変わるわけではありません。
再生数が伸びても、牛乳の消費が一気に増えるわけではない。
フォロワーが増えても、音声配信まで来てくれる人は一部です。
でも、それでも意味はあります。
たまたま動画を見た人が、
「酪農家ってこんな仕事もしているんだ」
「牛乳の裏側にはこんな現場があるんだ」
と少しでも感じてくれたら、それで十分です。
バズることより、深く届くこと。
音声配信やnoteは、そのための場所だと思っています。
挑戦する人と、待つ人の物語
最後に、noteに書いた映画の感想記事にもコメントをいただきました。
『映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台』を観た感想に対して、
「挑戦し続けてきたものが、その先をどう生きるのかを問う作品だった」
というコメントをいただきました。
この言葉、すごく胸に残りました。
挑戦する人がいる。
その人を応援する人がいる。
そして、待つ人がいる。
何かを変えようとすると、必ず応援してくれる人が現れます。
でも同時に、離れていく人もいます。
最初は「応援します」と言ってくれていた人が、何かのきっかけでいなくなることもあります。
新しい挑戦を始めると、「前と言っていることが違うじゃないか」と言われることもあります。
正直、つらいです。
でも、そこで止まってしまうと、本当に助けたかった人を助けられない。
本当に変えたかったものを変えられない。
酪農も、発信も、食育も、AIも、研修生の受け入れも。
僕がやっていることは、全部つながっています。
次の世代が、もっと楽しく酪農できるように。
消費者の人が、牛乳をもっと身近に感じられるように。
子どもたちが、農業や食にワクワクできるように。
そのために、いろいろ試しています。
うまくいかないこともあります。
空回りすることもあります。
「何やってるんだろう」と思う日もあります。
でも、コメントが届くと、また少し前に進めます。
コメントは、牧場に届く小さな手紙です
今週も、YouTube、X、Instagram、TikTok、stand.fm、note、音声配信アプリなど、いろいろな場所でコメントをいただきました。
全部にすぐ返せるわけではありません。
でも、ちゃんと読んでいます。
質問でも、感想でも、ひとことでも大丈夫です。
「牛乳飲みました」
「今日の話、面白かったです」
「ここがよくわかりませんでした」
「うちの地域ではこうです」
そういう声が、牧場に届いています。
そして、その声が次の配信になります。
次の記事になります。
次の挑戦になります。
僕が一番うれしい応援は、派手な応援ではありません。
毎日コップ一杯の牛乳を飲んでもらうこと。
そして、家族や友人に少しだけ牛乳の話をしてもらうこと。
「牛乳パックの上のくぼみの意味、知ってる?」
「牛乳って、脂肪の数字だけじゃないらしいよ」
「牛って春になると発情のリズムが動き出すらしいよ」
そんな小さな会話が増えたら、酪農の未来は少しずつ変わっていくと思っています。
川上牧場は、これからも発信を続けます。
牛のこと。
牛乳のこと。
酪農の現場のこと。
楽しい話も、重たい話も、ちゃんと届けていきます。
日曜日のコメント返し回は、リスナーさんと一緒に作っている配信です。
今週もたくさんの声をありがとうございました。
お仕事の方も、学校の方も、家でゆっくりされる方も。
今日も牛乳飲んで、ぼちぼちいきましょう。
では、また次回。
みんな、牛乳飲んでね。
ばいばーい。
川上牧場🐮メンバーシップ|川上哲也
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毎日飲んでいる牛乳。
でも、
その牛乳がどこで、
どう生まれているかを知る機会はほとんどありません。
川上牧場のメルマガでは、
・牛舎で起きていること
・酪農のリアル
・牛乳の値段の裏側
・子牛が育つ現場
・SNSでは書きにくい話
などをお届けしています。
読むと、
スーパーの牛乳コーナーの見え方が少し変わります。
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牛乳の見方が変わる川上牧場メルマガ
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島根県出雲市にある小さな酪農場、One link to tell your story.
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