「放牧酪農を体験できるボードゲーム?グラスマネーストーリーを紹

2026-03-15 配信|川上牧場 酪農データバンク

配信の全文

https://youtu.be/QbPcdeFCgtc?si=cRbDtpq7iVfRox-p

酪農という仕事は、外から見ると「牛を育てて、牛乳を搾る仕事」に見えるかもしれません。

もちろんそれは間違いではありません。

でも、実際に現場に立っていると、それだけでは全然足りないんですよね。

草をどう回すか。

牛の頭数をどうするか。

土地をどう使うか。

お金をどこに投資するか。

人手、健康、季節、天候、そして予期せぬトラブル。

酪農は、命を相手にした仕事であると同時に、ものすごく複雑な「経営」でもあります。

だからこそ、酪農の面白さって、ただ見学しただけではなかなか伝わりにくい。

牛はかわいい。ミルクはおいしい。そこまでは伝わる。

でも、その奥にある「判断の連続」は、現場に入らないと見えにくいんです。

そんな“見えにくい酪農”を、遊びながら体験できるボードゲームがありました。

その名も「グラスマネーストーリー」。

今回は、このゲームを実際に娘たちと遊んでみた感想も交えながら、

・このゲームはどんな内容なのか

・なぜ酪農家の自分が面白いと感じたのか

・教育や食育の現場でどんな可能性があるのか

この3つの視点で紹介していきます。

https://youtu.be/sT2jQCoNKsA?si=ed293qeuQBE-NSG6

酪農を“ゲームにする”という挑戦

グラスマネーストーリーは、ファームエイジが開発した放牧シミュレーション型のボードゲームです。

プレイ人数は2〜3名、対象は小学校高学年以上、所要時間は40〜60分ほどと案内されています。教育機関や自治体、企業、家庭などでの活用も想定されていて、実際に北海道内の高校での活用事例も紹介されています。

これ、酪農家目線で見ると結構すごいことなんです。

なぜかというと、酪農をテーマにしたコンテンツ自体が、まだそこまで多くないから。

牛乳や乳製品はみんな身近なのに、その背景にある「酪農経営」まで触れられる機会はかなり少ない。

しかもこのゲームのテーマは、ただの酪農ではなく放牧酪農。

牛を草地で育て、牧草地を管理しながら、持続可能な形で牧場を回していく。その考え方を、ゲームとして体験できるようにしているんです。

つまりこれは、単なる“牛のゲーム”ではありません。

草地・牛・お金・季節・リスクをどう回すかを考える、牧場経営のゲームなんです。

実際に遊んでみてわかった、「酪農は経営なんだ」という感覚

僕はこのゲームを、小学4年生の娘と、家に遊びに来ていたお友達と3人でやってみました。

まず率直な感想から言うと、ちゃんと面白いです。

酪農系の教材って、どうしても「学び」が前に出すぎて、遊びとしては少し固くなってしまうことがあるんですが、このゲームはちゃんとゲームとして成立している。

そこがすごく良かった。

雰囲気としては、土地を買ったり、牛を増やしたり、お金を回したりする感覚があって、モノポリーやいただきストリートっぽい“経営のおもしろさ”もある。

ただ、それを酪農に置き換えているから、ただお金を増やすだけじゃなく、草地管理や牛の頭数、リスクとの付き合い方が絡んでくる。

ここがまさに、現場っぽいんですよね。

牛が増えれば利益の可能性も増える。

でも、ただ増やせばいいわけではない。

草地が多ければ一見有利に見えるけれど、管理が大変になる。

投資すれば伸びるけど、余裕がなくなることもある。

この「一見正しそうな判断に、ちゃんと裏側がある」というのが、酪農そのものなんです。

現場では毎日それをやっています。

牛の体調、飼料価格、天気、作業時間、人手、設備の状態。

全部を見ながら、完璧ではない中で“今できるベスト”を選び続ける。

その縮図みたいなものが、このゲームの中にありました。

イベントカードが、やたらリアル

特に面白かったのが、イベントカードです。

季節が春夏秋冬に分かれていて、牛や土地を買うタイミングがあり、さらにイベントによって状況が変わる。

このイベントのクセが強くて、かなり印象に残りました。

娘たちと遊んでいて盛り上がったのは、害獣のカード。

鹿、アライグマ、クマなどが出てくるんですが、これがなかなか手ごわい。

特にクマ。

あれは本当に強い。

体感としては、ゲーム序盤で引いたら心が折れるレベルです。

今回は初回で、しかも子どもたちと一緒だったので、あまりにきつい罰ゲーム的なカードは外して遊んだんですが、それでも「うわ、きつい!」となる場面がありました。

でも、ここが大事なんですよね。

酪農って、努力したら必ず報われる世界ではありません。

ちゃんと管理していても、自然や外部要因で崩されることがある。

それが現場のしんどさでもあり、難しさでもある。

だから、ゲームの中でそういう理不尽さや不確実さに触れられるのは、むしろ価値があると思いました。

しかも聞いた話ではなく、

「あ、これは痛い」「これ引いたら困る」という感覚で入ってくる。

これって学びとしてかなり強いです。

子どもと遊んで見えた、教育ツールとしての可能性

このゲームをやっていて、僕がいちばん感じたのは、教育との相性の良さでした。

公式にも、小学校高学年以上が対象とされています。

実際にやってみても、その感覚はかなり近いです。

小学4年生の娘でも、サポートがあれば十分楽しめました。

ただ、漢字や言葉の意味が少し難しい部分はあるので、低学年だと一人で理解するのは厳しいかもしれません。

逆に言うと、中学年〜高学年くらいなら、親子で会話しながら進めることでかなり良い学びになると思います。

たとえば、

「なんで牛を増やしすぎるとダメなんだろう?」

「なんで土地が多いだけじゃ勝てないんだろう?」

「どうして自然のトラブルでこんなに経営が揺れるんだろう?」

こういう問いが自然に出てくるんです。

これは、教科書を読んでいるだけではなかなか起きない反応です。

しかも、お金の勉強にもなる。

投資の感覚もある。

リスク管理の考え方もある。

さらに、農業や環境のことにもつながっていく。

つまりこのゲームは、酪農を入口にしながら、

・経営

・お金

・自然環境

・食

・仕事理解

こういったものを横断的に学べる可能性があるんですよね。

だから、家庭だけじゃなくて、農業高校、大学、食育イベント、地域のワークショップなんかでも相性がいいだろうなと感じました。

実際に教育現場での活用事例が出てきているのも、すごく納得できます。

「酪農を伝えるコンテンツ」が増えること自体に意味がある

酪農家として、こういうゲームが出てきたこと自体がうれしいです。

酪農って、本当はかなり面白い世界なんです。

経営の面白さもあるし、自然との付き合いもあるし、動物の個性もある。

季節によって景色も変わるし、毎日同じことをしているようで、実は毎日違う。

でも、その面白さが伝わる前に、「大変そう」「朝早そう」「きつそう」で終わってしまうことが多い。

もちろん大変です。

きついです。

朝も早い。

でも、それだけじゃない。

その奥にある“知的なおもしろさ”や“判断の奥深さ”まで届くと、酪農の見え方はかなり変わります。

ゲームは、その入口としてすごく優秀です。

いきなり牧場に来てください、ではハードルが高い。

でも、家のテーブルの上なら、酪農の世界に一歩入れる。

漫画でも、YouTubeでも、アニメでも、ボードゲームでもいい。

どんな形でも、「酪農ってちょっと気になるかも」と思う人が増えるなら、それはすごく大きな価値があります。

気になった点もある。でも、それも含めて面白い

もちろん、気になる点がないわけではありません。

最初はルールや準備で少し戸惑いました。

うちでは設置と片付けも含めると、最初は2時間くらいかかりました。

慣れればもう少しスムーズになると思いますが、最初からサクッと、というよりは、少し腰を据えて遊ぶタイプのゲームです。

だからこそ、遊ぶ前に紹介動画や説明動画があるなら、先に見ておくのがおすすめです。

子どもと一緒に「こういうゲームなんだね」と共有してから始めると、かなり入りやすいと思います。

でも逆に言えば、そういう“ちょっと手間がかかる感じ”も、なんだか酪農っぽいんですよね。

準備して、読んで、理解して、やってみて、失敗して、次はもっと上手くやる。

これもまた、現場の学び方に近い。

これは案件ではなく、ただの本気のおすすめです

最後にひとつ大事なことを。

この記事は、販売元との利益関係があって書いているものではありません。

いわゆる案件ではないです。

ただ単純に、

「遊んでみたら面白かった」「これは酪農を伝える道具としていいな」と思ったから紹介しています。

こういうものがもっと広がっていったら、酪農に興味を持つ子どもが増えるかもしれない。

消費者が、牛乳の向こう側にある仕事を少し想像してくれるかもしれない。

学校で、農業を“暗記する対象”ではなく、“考える対象”として扱えるかもしれない。

そう思うと、かなり夢のあるゲームです。

酪農を知りたい人。

子どもと一緒に学びたい人。

食や農業を、もっと立体的に理解したい人。

そんな人には、かなりおすすめできます。

酪農って、牛乳を搾るだけの仕事じゃない。

そのことを、遊びながら体感できる。

グラスマネーストーリーは、そんな珍しい入口でした。

こういう“酪農を伝えるコンテンツ”が、これからもっと増えていったら面白いですね。

みなさんも、酪農をテーマにしたゲーム、ちょっと遊んでみたくなりませんか?

https://note.com/kawakamifarm/membership/join?preview=true

https://note.com/kawakamifarm/n/ndf5ea5a0bd27

https://note.com/kawakamifarm/n/n2c2f4763349b

https://note.com/kawakamifarm/n/nbf0a8d7a7a3e

🐄📚『川上牧場研修〜牛群検定の見方編〜』Kindleで絶賛発売中!📘全ての酪農に興味がある方へ🐮数字で牛の声を聞こう!👇

https://www.amazon.co.jp/dp/B0FBQWGSK6?ref_=cm_sw_r_ffobk_cso_cp_mwn_dp_OG0HE9XLF0OG3VDSF69D&bestFormat=true

【牛乳の見方が変わる川上牧場メルマガ】はこちらから

https://kawakamifarm.net/p/r/VrTCygLJ

https://note.com/kawakamifarm/n/nb863584c2103

https://lit.link/kawakamifarm