“風味”ってなんだ?バターやミルクの”ニセモノ感”の正体に迫る
2025-06-04 配信|川上牧場 酪農データバンク
配信の全文
こんにちは、川上牧場です。
6月といえば「牛乳月間」。
スーパーにも「牛乳」「乳製品」の文字があふれ、私たち酪農家にとっても嬉しい季節です。
でも、こんなことありませんか?
「牛乳を買おうと思ったのに、よく見たら“乳飲料”だった」
「“バター風味”って書いてあるけど、バターじゃないの?」
「“ミルク風味の飴”って…牛乳入ってないの?」
今日はそんなモヤモヤの正体、「風味」について、酪農の現場からお話ししたいと思います。
「味」と「風味」はどう違うの?
まず、基本からおさえましょう。
・「味」…実際にその素材が使われている。
・「風味」…使われていないけど、似た匂いや味を再現している。
たとえば、
・「バター味のクッキー」は本物のバター入り。
・「バター風味のクッキー」は香料などで“それっぽく”仕上げている。
つまり、「風味」と書かれていたら、ほとんどの場合、牛乳やバターは入っていないと考えて良いでしょう。
じゃあ「風味」の正体って?
ズバリ、香料です。
原材料欄を見てみてください。「香料」と書いてあれば、それが“風味”の正体。たとえば、
・ミルク風味の飴 → 実はバニラの香料が入っていることが多いです。
・バター風味のマーガリン → バターは入っていなくても、ラクトンという香り成分で“バターっぽく”感じさせている場合も。
香料は、人間の五感を演出する技術。
言い換えれば、記憶や感覚をうまく“騙す”仕組みともいえます。
「牛乳」って書いてあるのに、なぜ違う?
これも混乱しやすいポイントです。
たとえば「牛乳(国内製造)」と書いてあっても、実際は海外の原料を使って日本で加工された牛乳製品である可能性があります。
表示にはルールがありますが、「国産」と「国内製造」は意味が違うんです。
・国産…原料も製造も日本。
・国内製造…加工は日本だけど、原料は海外かも。
本当に国産の牛乳を応援したいと思ったら、ぜひ裏の表示まで確認してみてくださいね。
消費者ができる、小さなアクション
ちょっとした工夫で、牛乳・乳製品の本物を見分けられます。
・買う前に、**パッケージ上部の切り込み(視覚障害者向け)**をチェック。
→ 「牛乳」には切り込みがあります。「乳飲料」や「加工乳」にはありません。
・「バター風味の○○」ではなく、「バター入り」を選ぶ。
・「ミルク風味のスナック菓子」をそっと棚に戻し、「国産牛乳使用」と書かれた製品を選ぶ。
これだけで、日本の酪農を応援できます。
なぜ「風味商品」が多いのか?
理由の一つはコスト。
本物のバターや牛乳は価格が高く、マーガリンや植物性油脂の方が安くつくれます。
また、**香りだけで「おいしそう」と感じる」**人間の脳の特性も関係しています。
実際に、ある大手企業の「乳飲料」が年間4億本も売れているという情報も。
SNSでは「その半分は牛乳と間違えて買ったのでは?」という投稿が15万いいねを集めていました。
森永あじわい便りの『選ばれて4億本』…このうち2億本を買ったのはよく読まず牛乳と思って買った日本中の俺だと思う
このうち2億本を買ったのはよく読まず牛乳と思って買った日本中の俺だと思う えっ牛乳じゃないんですか!? お答えしづらかった
togetter.com
それでも「風味商品」は悪なのか?
いえ、そうとは言い切れません。
香料や植物性原料でも、美味しい商品はたくさんあります。
ただ、「それが牛乳だと思って買った人がいる」ことが問題なのです。
だからこそ、私たち消費者が違いを理解し、選択できることが大切です。
最後に、牛乳月間の過ごし方の提案
6月は「牛乳月間」。
本物の牛乳・乳製品を手に取り、その味や背景に思いを馳せてみませんか?
川上牧場では、以下のような活動も行っています:
・子ども食堂への牛乳支援
・小中高校での酪農体験・食育活動
・Kindle書籍『酪農未経験者のために』予約受付中
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こうした活動へのご支援は、NFTやメンバーシップ、SNSでの応援からでも始められます。
あなたの一杯の牛乳が、子どもたちの未来につながっていきます。
川上牧場🐮メンバーシップ|川上哲也
■どんなメンバーシップか 川上牧場を応援していただける方向けのメンバーシップです。参加費はすべて活動費に当てさせていただき
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風味は演出。でも、選ぶのはあなた。
本物のバター、本物の牛乳が持つ“風味”は、素材と作り手の物語そのもの。
その豊かさを、ぜひ味わってくださいね。
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