中学生から質問に答えます③牛乳のひみつ、角のひみつ、牧場のリアル

2025-06-06 配信|川上牧場 酪農データバンク

配信の全文

おはようございます、川上牧場の川上です。

今日は6月6日、金曜日。天気は晴れ、最高気温27度、ムシッとする朝です。牛舎の中は細霧装置や換気扇を調整して、なるべく快適な空間を作っています。

さて今日は、先日牧場体験に来てくれた中学生の皆さんから届いた追加の質問にお答えしていきます。

テーマはズバリ、「牛乳」「牛の角」「牧場の仕事」です。

Q1. お仕事は何人でやっているんですか?

答えは、基本1人です。でも時々お手伝いの人や、スポット的に働いてもらう「スキマバイト」の方が来てくれることもあり、体感としては1.5人分の労働力ですね。

1日のスケジュールはこんな感じです:

・朝4時半〜5時:起床、搾乳、ベッド掃除、餌やり

・午前〜昼:堆肥の運搬、書類作成、体験の受け入れや企業相談

・夕方:夕方の搾乳、清掃、明日の準備

一般的に、1人で30頭の牛を見るのが標準と言われています。でも、機械化やスマート農業の導入によって、今では1人で100頭以上を管理している牧場も出てきています。

うちは現在、1人で80頭を管理しており、これはなかなか珍しい方かもしれません。ですが、AIや自動化設備のおかげで、十分可能になっています。

Q2. いろんな牧場の牛乳を混ぜても味は変わらないの?

これは素朴でとても良い質問です。

結論から言うと、味はほとんど変わりません。その理由をお話ししましょう。

● 日本の牛乳は「ブレンド牛乳」

スーパーやコンビニで売られているほとんどの牛乳は、複数の牧場の牛乳を混ぜたものです。それは、毎日安定して美味しい牛乳を供給するため。

● 味が安定する工夫

工場では、脂肪球を細かく砕く「ホモゲナイズ処理」や、脂肪とタンパク質のバランスを調整する「均質化処理」を行います。これにより、「今日は濃い」「昨日は薄い」なんてことが起こらないようにしています。

● 実は、ブレンドには利点もある

北海道などから牛乳を運ぶ際、温度が上がりすぎると品質が落ちます。そこで、途中で冷たい牛乳を追加することで、全体の温度を保つテクニックもあるんです。これをコールドチェーンと呼びます。

Q3. 牛に角がないのはなぜ?

牧場に来たとき、牛に角がなかったことに驚いたかもしれませんね。

その理由は、牛の安全と福祉のためです。

● 牛同士のケンカを防ぐため

牛は縄張り意識が強く、餌の取り合いでぶつかることがあります。角があると、大きなケガにつながってしまうんですね。

● だから「除角(じょかく)」する

昔は焼きゴテやノコギリで除角していましたが、今は電気式のデフォーナーで行い、鎮痛剤や麻酔も使って痛みを和らげます。

● 最近は「角が生えない牛」も登場

ゲノム解析のおかげで、**生まれつき角が生えない牛(無角牛)**を選んで交配することができるようになっています。これは大きな進歩ですね。

牧場って、思ってたよりも進んでる?

そうなんです。AI、スマートデバイス、ゲノム技術、そして福祉の視点。

牧場はどんどん未来化しています。

それでも変わらないのは、牛と人との信頼関係。

朝も夜も、暑い日も寒い日も、一緒に過ごしていく毎日です。

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最後に

中学生の皆さん、たくさんの質問ありがとう。

「聞くこと」は「学ぶこと」の第一歩です。

スマホ持ってたらYouTubeも登録してくれると嬉しいな。

では、今日も牛乳で乾杯!

乾杯!いただきまーす。

ご質問・ご感想はコメント欄へどうぞ。

大人の方もぜひ、お子さんと一緒に「牛乳」や「牧場」の話を楽しんでみてください。

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