牛はずっとミルクを出し続けるの?酪農の仕組みをやさしく解説

2026-04-06 配信|川上牧場 酪農データバンク

#泌乳 #乾乳 #分娩 #搾乳サイクル #暑熱対策

要約

「牛はずっとミルクを出し続けるの?」というポポポからの質問に川上牧場が答える回。結論はずっとは出さない。牛は出産して初めてミルクが出て、その後およそ10か月ほど泌乳し、量は徐々に減る。分娩の約2か月前からは乾乳といって体を休め次の出産に備える期間があり、この出産・泌乳・乾乳のサイクルで牛と向き合う。搾乳は無理やり出させているのではなく、ホルモンで作られて出ているものを搾っているだけ。1年中安定して牛乳を届けるため、妊娠時期の調整や他牧場からの導入などで生産量を保っている実情も紹介する。

要点

  • 牛は出産して初めてミルクが出る。人間と同じで妊娠・出産があって初めて泌乳が始まる。
  • 出産後およそ10か月ほど泌乳が続くが、時間とともに量は減っていく(個体差あり)。
  • 分娩の約2か月前から『乾乳』といってミルクを止め、体を回復させ次の出産に備える大切な期間がある。
  • 出産・泌乳・乾乳・また出産というサイクルを、牛の体に合わせたリズムで回している。
  • 搾乳は無理やり出させているのではなく、ホルモンで作られて出ているものを搾っているだけ。
  • 1年中安定供給するため、妊娠時期の調整や北海道など他牧場からの導入で生産量を保っている。

こんな質問に答えています

牛はずっとミルクを出し続けるのですか?
いいえ、ずっとは出しません。牛は出産して初めてミルクが出て、その後およそ10か月ほど泌乳したあと量が減り、分娩の約2か月前からは乾乳といって休む期間に入ります。出産・泌乳・乾乳のサイクルを繰り返しています。
牛は無理やりミルクを搾られているのですか?
違います。出産によってホルモンが働きミルクが作られ、搾乳は出ているものを搾っているだけです。無理やり出させているわけではなく、牛の体に合わせたリズムで行っています。
牛が休む期間があるのに、なぜ1年中牛乳が飲めるのですか?
各牛の泌乳・乾乳の時期を見ながら、妊娠時期をコントロールしたり、北海道など他の牧場から牛を導入したりして牧場全体の生産量を保っているためです。昔から続く技術と品種改良によって安定供給が実現しています。

配信の全文

今日も皆様一日お疲れ。お酒じゃなくてミルクワインかが、あなたの耳に少しだけお邪魔します。牛舎から。

こちらは島根県出雲市にある小さな牧場から配信しています。

スーパーやコンビニで、皆さんがいつでもどこでも買うことができる牛乳。

普段飲んでいる牛乳の魅力や酪農の魅力を酪農家がお話しする放送となっております。

牧場の日常や牛の鳴き声を聞きながら、お手元に牛乳、ホットミルクを準備して聞いていただくと、より美味しい牛乳を味わうことができると思います。

牛乳飲む?牧場配信始まりです。

はい、おはようございます。今日が4月7日の火曜日でございます。今日の天気は雨のち晴れというような天気で最高気温15度ですね。昨日が20何度、20度超えてたんで、それから15度ですからだいぶ気温差があるなということですけども、昨日は本当に暑かったんでね、半袖でも汗が出るようなそんな天気だったんで、今日は湿度が高いですけども、そんな天気になっております。

今日のお仕事はですね、毎週恒例の整体に行く日なんですけども、先週会議があって行けなかったので2週間ぶりでね、1週間1回ちょっと整えないと体バキバキで本当に腰痛とかちょっと出始めてきてるんで、今日はしっかり治してトレーニングしていこうかなというようなところですね。あと大秘(堆肥)の配達がちょっと1台頼まれたので、大秘の配達をしていこうかなというところでございます。

今日の配信はですね、またリスナーさんからの質問にお答えしていこうと思いますけれども、牛って牛乳を出してるんですけども、ずっと出すんですかというね、いつまで出すんですかみたいな、そんな質問が来てるんで、こちらをお答えしていこうかなと思います。

今日もですね10分15分くらいの配信していこうと思いますので、牛乳を飲みながらですね最後まで聞いていただけたらと思います。よろしくお願いします。

はい、では今日も皆さんと一緒に牛乳で乾杯していこうと思いますけれども、もう今週明日ぐらいからもう始業式ですかね、子供が始業式になるんで、長かったね春休みが終わって。学校給食始まるのは明日から、明日からじゃないですかね、来週ぐらいからかもしれないですけれども、それまでの間ですね、牛乳の行き先が学校給食が止まった分ですね、牛乳の需要と供給がちょっと難しくなってきておりますので、ぜひラストスパートとも言わないですけど、日常的に皆さんは飲んでいただいてると思いますので、今日もコップ一杯飲んでいただけたらと思います。

川上牧場ノートというブログとか記事を書いたりするアプリをやっております。毎日配信しているこの音声配信の文字起こしして再構成したものを、ノートの記事として毎日上げておりますんでね、ぜひログインしてアカウント登録して読んでいただけたら嬉しいなと思います。月額なんと牛乳パック2本分という格安価格で楽能を応援してそしてつながりができる、そんなメンバーシップとなっております。

あとインスタグラムの方でやっておりますハッシュタグ未来の牛乳と称しまして、皆さんのこんな牛乳あったらいいな、こんな牛製品食べてみたいなというものをデジタルアートにして販売しております。こちらのデジタルアートの売り上げは川上が子供食堂に牛乳を支援したりだとか、小中高の食育活動に参加した際の活動品に合わせていただこうと思っております。

はい、ということで今日も皆さんと一緒に牛乳で乾杯していこうと思います。乾杯!いただきます。おいしい!

今日も牛乳飲んでいただいてありがとうございます。

はい、昨日牛群検定というね、あのー、牛さんの健康チェックみたいなのがあったんですけども、調子が良かったですね。平均牛量33キロ。えー、去年のね、空き産みが多いのでも、それこそ今日の配信でお話ししますけどね、貧乳期後半ですね。もう分娩をしてからだいぶ期間が経つんですけど、それでもね、乳量を絞ってまいりまして本当に調子が良いです。本当、夏なんか来なければいいのに。昨日も暑かったですけど、そんなに勢いを上げてるやつがいなかったので本当にやっぱり調子が良いんだろうなと思いながら。今年の夏はどうなるんですかね。もう嫌ですね。暑い暑い、牛吹いてましたね。

はい、ということで、今日もですね皆さんの質問、コメントにお答えするお便りのコーナーやっていこうかなと思います。各配信アプリ、SNSに来た質問、コメントをお答えするコーナーとなっております。今日の質問は、ぽぽぽというアプリから来ました、ポポポネーム、もぐらさんの質問でございます。いつもありがとうございます。

質問です。牛ってずっとミルクを出し続けるの?という質問が来ております。ありがとうございます。シンプルかつまっすぐ。いろんな人が疑問に思うんですけど正解はよくわからない、そんな質問なんじゃないでしょうか。楽の岡さん(酪農家)もこれ質問来たらもう本当にパッと答えることができるんじゃないかなと思いますけど、細かくこう説明することってなかなかない機会なので、今日はこれをちょっと丁寧にお答えできたらいいなと思っておりますので、ちょっとまとめてきたものを読んでいこうかなと思います。

今日はとてもシンプルだけど本質的な質問が来ております。牛ってずっとミルクを出し続けるの?という質問。結論から言いますと、ずっとは出しませんという回答になります。今日はこれで終わっていこうかなと思いますけど、はい、ずっとは出さないんですよね。ミルクが出るには条件があります。今日はその仕組みをわかりやすく解説していきます。

まずミルクが出る条件です。一番大事なこと、まず一番大事なことで、牛は出産して初めてミルクが出ます。これは人間と同じですね。妊娠から出産、この流れがあって初めて貧乳(泌乳)が始まる、お乳が出るということですね。乳牛が雄でも雌でも大きくなればお乳が出るみたいなこともね、思われている方も結構おられたりするんですけども、何もしなくても出続けるわけではありませんということですね。

出し続ける仕組みをお話ししていきます。出産後ミルクは約10ヶ月ほど出続けます。これはもう個体差がありますね。もっと長いやつもいますし、もうあっという間にお乳が出なくなってしまうような牛さんもいます。今は品種改良されてそんなことないですけどね、ほとんどね。この期間を貧乳期間(泌乳期間)と言います。ただし時間とともに量は減っていきます。なので落脳(酪農)では次の出産に向けて準備をしていきます。妊娠させていくということですね。このサイクルで成り立っています。

ミルクを出さない休む期間もあります。ここも重要で牛にも休む期間があります。これを貧乳期(乾乳期)と言います。出産の約2ヶ月前からミルクを止めます。理由は体を回復させたり、次の出産に備えたりするための大切な期間となります。なので乳牛はずっとお乳を出し続けているわけではないということですね。

よくある誤解があります。ずっと絞られているから出ている、無理やり出させているというような表現をされる方もおられるかなと思いますけど、これは違います。出産によってホルモンが働いてミルクが作られます。作乳(搾乳)は出ているものを出しているだけなんですね。無理やり出させているわけではないということを知ってもらえたら嬉しいですね。

落脳の現場では出産・貧乳(泌乳)・乾乳、そしてまた出産とこのサイクルで牛と向き合っています。これを牛の体に合わせたリズムで行っていくっていうのが大事ですね。

まとめますと、牛は出産しないとミルクは出ません。貧乳は約10ヶ月ほど続いていきます。勧乳期(乾乳期)という分娩前に休む期間があって、そこではしっかり休ませることが大事ですね。このサイクルで成り立っているということで、ずっと出し続けているわけではないということを知ってもらえたらと思います。

今日質問いただきましたポポポネームモグラさんの質問にお答えしてきました。この話を知ると牛乳の見え方がちょっと変わりますよねということで、他にも気になることがあればコメントで教えてくださいということでまとめられております。ありがとうございます。

はい、なので落脳上では牛さんが休む期間とか、牛さんがお乳が出る期間とか少なくなる期間を見て、それでも1年中安定して牛乳を出し続けるように生産できるように、妊娠の期間とかをコントロールしたりだとか、あとは北海道とか別の牧場から牛を買ってきて、自分のところの生産量を落とさないようにしたりとかすることによって、いろんな人がそういうふうに考えてやることによって、皆さんがいつでもどこでも365日24時間どこでも牛乳が飲めるというような環境ができているということですね。これは昔から脈々と続いてきた技術とか牛の品種改良とかがなせる技なので、牛さんに無理やり餌をあげて、無理やり牛乳を出させて、無理やり絞っているというのは大きな勘違いというのを知ってもらえたら嬉しいなと思います。

ですけど、牛さんの出産の時期とかが、それこそ夏が暑いので、夏になかなか妊娠しないんですよね。赤ちゃんが受胎しないので、全部分娩がですね、秋口とか冬の12月、11月とか年末あたりに固まってしまってですね、そうなると今度また夏の分娩とか春の分娩が少なくなってしまって、夏に牛乳が足りなくて冬に牛乳が余るっていうような、そういうのが今、夏の猛暑の影響でなってきているのを、なんとかね、楽農家さんが初熱対策(暑熱対策)って言って、牛車(牛舎)に換気扇をつけたりとかですね、扇風機をつけたりとか、サイム装置(細霧装置)とかつけたりとか、屋根にね、あの酸水(散水)したりとか、車熱塗料(遮熱塗料)塗ったりとか、いろんなことを努力して、それでも皆さんが毎日牛乳を飲めるような環境をね、一生懸命作っているんで、そういうバックグラウンドを知って牛乳を飲んでもらえると、嬉しいなと思いますね。夏休みとか春休みとか、冬休みとか、ああいう時に需要と供給のバランスがね、崩れたりするんで、ぜひ皆さんね、そういうのを知って飲んでいただくと、より牛乳が美味しくなるんではないかなと思いますね。

はい、ということで、もぐらさんの質問にお答えしていきました。ありがとうございます。

はい、では今日はこんな感じで終わっていこうかなと思いますけども、川上牧場初のKindle本、楽能未経験者のために絶賛発売中でございます。Kindle Unlimited登録していただくと、500万冊読み放題というのがその中の1冊にね、この本入っておりますので、ぜひこちらから読んでいただけたらと思います。あと3月6日に行われました楽能DXサミットの自分がね、講師としてお話しした部分、ノートのメンバーシップ限定記事として上げておりますので、ぜひね、楽能業界でAIを使ってみたい、AIを活用してみたいと思われる方は、こちらのメンバーシップから見ていただけたらと思います。昨日紹介しましたこの楽能DXサミットに参加してくださった方を中心に、チャットGPTのグループチャットを作って、概要欄の方にリンク貼っておるんですけども、昨日も参加者の方増えまして、ありがとうございます。ぜひね、いろいろコメントして、AIの使い方を活用してみていただけたら嬉しいかなと思います。今はテスト中なので、皆さんのご意見いただきながらカスタマイズしていこうかなと思っております。

ということで今日はこんな感じで終わります。お仕事の方、学校の方、いってらっしゃいみんな。牛乳飲んでね。バイバーイ。

川上牧場ではリスナーの皆様からのお便り、ご感想を募集しております。皆さんのご意見が新しい楽能を作っていきます。

最後まで配信を聞いていただいてありがとうございます。次回の配信もぜひお楽しみに。