酪農家が愛用!現場神ガジェット大公開
2025-03-30 配信|川上牧場 酪農データバンク
この回の要旨
島根の酪農家・川上さんが「牧場に導入したガジェットは?」という質問に答えたこの回は、欲しい気持ちを抑えつつ、本当に役立つものだけを選ぶ姿勢が印象的でした。服装からAI、監視カメラまで、酪農の現場のリアルが詰まっています。
この回の要点
- 酪農家の作業着はワークマンが定番。撥水・伸縮・汚れ落ちのよさで選んでいる
- 一番身につけているデジタル機器はBluetoothイヤホン。作業中はPodcastやAudibleで学んでいる
- 仕事の管理はGoogleのスプレッドシートやフォームで自動化し、乳成分の改善はChatGPTに相談している
- Googleクーポンで導入した6000円ほどの分娩監視カメラが活躍中で、台数を増やす検討中
- 新しいもの好きだが「物を持ちたくない派」で、欲しくても買わずに実用的な道具に絞っている
配信の全文(podyの記事より)
3月最後の日曜、酪農ヘルパーに任せてのんびり過ごす一日
この回は3月30日の日曜日、曇りときどき雨、最高気温8度という「冬に逆戻り」みたいな天気の朝に配信されました。せっかくの休日なのにちょっと残念な空模様です。
この日は2週間ぶりに酪農ヘルパーを頼んでいて、夕方はヘルパーさんが来てくれるとのこと。だから川上さんはちゃちゃっと仕事を終わらせて、あとはのんびり過ごす予定だと話しています。
酪農ヘルパー 酪農家の代わりに搾乳や餌やりなどの作業を担う人のこと。基本的に休みが取りにくい酪農で、休暇や体調不良のときに現場を支えてくれる仕組みです。
過ごし方は子供次第で、どこか出かけると言えば連れて行き、家でのんびりなら図書館で本を借りたり、アマプラで映画を見たりしたいとのこと。休日の過ごし方をあれこれ思い描いていました。
TBSラジオでCM、そしてAIアートNFTのお知らせ
乾杯の前に、まずはお知らせから。3月25日火曜の16時に、有名なTBSラジオで川上牧場のオープニングでも流れている「牛乳で乾杯」がCMとして流れたそうです。
このCMはradikoで1週間アーカイブ配信されているとのこと。川上さんは16時半ごろにCMが流れると案内しています。
背景には、春休みで学校給食が止まり、牛乳の需要がぐっと落ちてしまうという事情があります。川上さんは「TBSラジオを聞きながら牛乳をもう一杯飲んでほしい」と呼びかけました。
radiko(ラジコ) スマホやパソコンでラジオを聴けるアプリ・サービス。放送後一定期間はタイムフリーで過去の番組を聴き直せる機能があり、聴き逃した放送も後から楽しめます。
もう一つのお知らせが、Instagramでやっている「#未来の牛乳」の企画です。「こんな牛乳があったらいいな」というアイデアをAIアートにしてNFTとして販売しているそうです。
このNFTの売上は、子ども食堂への牛乳支援や、小中高校生の食育活動に参加したときの活動費に充てられるとのこと。川上さんは支援を呼びかけています。
新しいもの好きだけど買わない、川上流ガジェットとの距離感
ここからが本題のお便りコーナー。YouTubeでいつも聴いてくれているレニーさんから「川上さんが牧場に導入したガジェットはありますか?」という質問が届きました。
川上さんはまず、自分が根っからの新しいもの好きだと打ち明けます。Amazonやガジェットニュースを見て「欲しいな」と思うものがたくさんあるそうです。
たとえばMAKITAのお掃除ロボットや、保冷も保温もできるクーラーボックスなどが気になっているとのこと。「かっこいいね、いいな」と欲しがっています。
MAKITA(マキタ) 電動工具で知られる日本のメーカー。近年は掃除機やクーラーボックスなど、バッテリーを共有できる幅広い生活家電も展開しています。
ただ、欲しくても買わないのが川上流。理由は「あんまり物を持ちたくない」からで、興味はあっても自分を抑え込んでいると話します。
川上 欲しいんですけど、あんまり物を持ちたくないっていうので買わないんですよね。全く。興味はあるんですけど、全く買わない。自分を抑え込んでます。
酪農家の作業着はワークマン、素材で選ぶSUZURIのTシャツ
まず紹介されたのが服装です。AIで調べると服もガジェットの一つに入るそうで、川上さんは以前も話したワークマンの撥水パンツを挙げました。
川上 やっぱワークマンの撥水パンツですよね。これが伸縮性もあって、かっこよくて、汚れも落ちやすいという。酪農にはもうこれがいいんじゃないかと思ってます。
川上さん自身はスキニーのようなワークパンツを選んでいますが、種類にはこだわらず「皆さんのお好きなやつでいい」と話しています。ワークマンの作業着はそうした機能がひと通り揃っているそうです。
次に挙げたのが、グッズ販売サイトのSUZURIです。Tシャツが3000円や4000円と少しお高めだけれど、素材が本当にいいと川上さんは太鼓判を押します。
SUZURIのドライTシャツは4月4日からセールが始まるとのこと。川上牧場がアーティストやイラストレーターとコラボしたグッズも出しているそうです。
欲しいけど買わないスマートウォッチと、必須のBluetoothイヤホン
続いては作業性を上げる小型デジタル機器の話です。川上さんはスマホがPixelでGoogle派なので、GoogleのスマートウォッチやOura Ringが欲しいと打ち明けます。
Oura Ring(オーラリング) 指輪型のウェアラブル端末。心拍数や睡眠などを計測でき、モデルによってはタッチ決済にも対応しています。腕時計より目立たず装着できるのが特徴です。
ただしスマートウォッチは「仕事がしにくい」とのことで、Oura Ringも「下手すりゃ買っちゃうぐらい欲しい」と言いつつ、結局は買っていないそうです。
その一方で、実際に一番身につけているデジタル機器がBluetoothイヤホンです。川上さんはAmazonのセールで一番安く上位に出てくるものを、消耗品のように使い続けていると話します。
川上 もうほぼ作業してる時間帯はずっと耳にイヤホンつけてますね。(Bluetoothイヤホンは)もう僕の中では必須ですね。
耳も牛の観察に大事だと言われることはあるものの、川上さんは音声配信やPodcast、Audible、Voicyなどを聴きながら、牛舎にいながら学べる点を重視しているそうです。
仕事の管理はGoogleとAIで自動化、乳成分の改善もChatGPT任せ
ガジェットにはDX、つまりデジタル管理系のアプリも含まれるそうで、川上さんはスマホに入れているツールを紹介していきます。課金しているのはChatGPTと、AIアートを描くMidjourneyです。
Midjourney(ミッドジャーニー) テキストで指示を出すと画像を生成してくれるAIアートのサービス。川上牧場が販売している「#未来の牛乳」のAIアートも、こうしたツールで作られています。
さらにGoogleにはほとんど重課金していて、クラウドを100ギガバイト規模で使い放題に近い形にしているとのこと。スプレッドシートやドキュメントで仕事の管理を全部こなしているそうです。
Googleフォームなども組み合わせて、入力すれば一気にデータが埋まるように、AIで自動化のしくみを作っていると話します。手作業を減らす工夫が徹底されています。
極めつけが牛乳のバルククーラーの乳成分の話です。毎週出る乳成分の成績をまるごとChatGPTに投げると、どこを改善すればいいかが返ってくるシステムまで自作しているそうです。
バルククーラー 搾った生乳を出荷まで冷やして保存しておくタンクのこと。書き起こしでは「バルクミュー」とも呼ばれています。ここに貯めた牛乳の成分検査で乳質の成績がわかります。
乳成分の成績が出たやつを全部ChatGPTに投げると、どこを改善すればいいかみたいなのが出てくるようなシステムも作っちゃってる。 ── 川上
Googleクーポンで導入、6000円の分娩監視カメラが大活躍
Googleに重課金しているおかげでクーポンが貯まっていたそうで、川上さんはそれを使って分娩監視用にGoogleの監視カメラを導入しました。前日に各SNSで紹介したところ、たくさんいいねがついたそうです。
気になる価格ですが、クーポンのおかげで1万円もかかっておらず、6000円ぐらいで買った気がすると話しています。それぐらいの手軽さで導入できるのが魅力で、台数を増やそうかと考えているとのこと。
分娩監視カメラ 牛のお産の様子を離れた場所から見守るためのカメラ。夜間や作業中でも異常に気づきやすくなり、酪農現場では出産時の事故を防ぐ助けになります。
このカメラは向きや場所を動かせて、人感センサーや動物センサーで勝手にスイッチが入るそうです。撮影データはGoogleのクラウドに全部保存されるしくみになっています。
川上 餌食べてるとこ見たいとか、ミルクあげてるとこ見たいみたいなご要望がありましたら、全然撮れますんで。(カメラで)一日の仕事みたいなのも編集すればできそうな気がします。
川上さんはリスナーからの「こういうところが見たい」というリクエストを募集していて、作業しながらでも撮れると案内しています。カメラがリスナーとのやり取りの新しい入り口にもなりそうです。
物を持ちたくない酪農家の結論、欲しくても抑え込む
ひと通り紹介したうえで、川上さんは「自分のことって本当にわからない」と苦笑いします。牧場に来て「これ何ですか?」と聞いてもらえれば、もっと答えられそうだとも話しました。
結局のところ、川上さんのスタンスは一貫しています。とにかく物を持ちたくない派で、ミニマリストとまでは言わないものの、不要なものはどんどん捨ててしまうそうです。
だからこそ、欲しいガジェットは山ほどあっても、実際に使っているのはワークマンの作業着、Bluetoothイヤホン、Googleを中心としたアプリ、そして6000円の監視カメラといった実用的なものに絞られていました。
まとめ
島根の酪農家・川上さんが「牧場に導入したガジェットは?」という質問に答えたこの回は、欲しい気持ちを抑えつつ、本当に役立つものだけを選ぶ姿勢が印象的でした。服装からAI、監視カメラまで、酪農の現場のリアルが詰まっています。
- 酪農家の作業着はワークマンが定番。撥水・伸縮・汚れ落ちのよさで選んでいる
- 一番身につけているデジタル機器はBluetoothイヤホン。作業中はPodcastやAudibleで学んでいる
- 仕事の管理はGoogleのスプレッドシートやフォームで自動化し、乳成分の改善はChatGPTに相談している
- Googleクーポンで導入した6000円ほどの分娩監視カメラが活躍中で、台数を増やす検討中
- 新しいもの好きだが「物を持ちたくない派」で、欲しくても買わずに実用的な道具に絞っている