日曜恒例コメント返し!今週のあなたの声に回答✨

2025-12-06 配信|川上牧場 酪農データバンク

配信の全文

https://youtu.be/DELD_vLll_Q?si=TKb5ECgcUb2LIF7Z

12月7日、日曜日。

朝の牛舎は思いのほか暖かく、ヒートテックを新調したばかりの体には少し暑さを感じる気温でした。最高気温は17℃。12月とは思えない陽気で、作業をしているとじんわり汗をかきます。寒暖差の大きさに少し戸惑いながらも、「今日は出かけやすい日曜日だな」と思える空気でした。

とはいえ、完全に休めるわけではありません。明日は牛群検定があり、昼間には生乳販売委員会という重要な会議も控えています。もみがらの運搬もあるので、今日は最低限の作業を前倒しで片付ける日。昨日生まれたホルスタインのメス子牛には、耳標を打ち、ゲノム検査用のサンプルも採取しました。こうした一つひとつの作業が、数年先の牛群や経営につながっていくと思うと、自然と手にも力が入ります。

そんな日常の延長線上で、今日は日曜日恒例の「コメント返し」をテーマに、この文章を書いています。

なぜこのテーマを改めて記事にしようと思ったのか。それは、コメントという形で届く皆さんの声が、私にとって単なる反応ではなく、「現場と社会をつなぐ接点」になっていると感じているからです。

コメント返しは、酪農家にとって何なのか

音声配信やNoteに寄せられるコメントは、決して大量ではありません。それでも、一つひとつがとても重たいものです。

なぜなら、そこには「聞いてどう感じたか」「どこに引っかかったか」という、その人自身の体験や価値観が含まれているからです。

今回の記事で扱うのは、

・牛乳イベントのあり方についての意見

・私自身のパーソナルな部分への質問

・初めて配信を聞いたという声

・分娩をめぐる現場のリアル

・発信を続けてきた結果としての数字

これらは一見バラバラに見えますが、すべて「酪農をどう社会に届けるか」という問いにつながっています。

「無料イベント」と「価値」の話

まず、Noteの記事に寄せられたコメントからです。

牛乳イベントがなぜ無料配布中心なのか、という話題に対して、

「お金を払ってイベント会場で飲んだり食べたりしたいです」

という声をいただきました。

これはとても嬉しいコメントでした。

事実として、無料イベントは人を集めやすい一方で、「体験の質」が下がりやすい側面があります。無料だから来る、無料だからとりあえず飲む。その結果、牛乳そのものの価値が正しく伝わらないことも少なくありません。

一方で、有料であれば「せっかく払ったのだから、ちゃんと味わおう」

「話を聞いてみよう」という姿勢が生まれやすくなります。

これは私の意見ですが、牛乳や乳製品を継続的に応援してもらうためには、「無料で一度大量に配る」よりも、「お金を払って、良い体験をする」機会を積み重ねる方が、長期的には健全だと感じています。

パーソナルスペースの話から見えること

次は、スタンドFMに寄せられた少し意外な質問です。

「川上さんのパーソナルスペースは何メートルですか?」

正直、笑ってしまいました。ただ、この質問に答えながら、自分自身について改めて考える時間にもなりました。

私は、人に強い関心を持つタイプではありません。その代わり、いわゆる「変わった人」や、歴史に名を残した極端な思考を持つ人物には強く惹かれます。

その影響もあってか、パーソナルスペースは比較的狭い方です。ただし、背後に立たれると反射的に警戒してしまうのは、少林寺拳法をやっていた名残かもしれません。

ここで大事なのは、この話自体ではなく、「こうした個人的な感覚も含めて共有できる場」があるということです。酪農の話だけでなく、人となりが少しずつ伝わることで、発信は一方通行ではなくなっていきます。

「初めて聞きました」という一言の重み

YouTubeに寄せられた、

「音声配信、初めて聞きました」

というコメントも印象的でした。

今の若い世代にとって、YouTubeは動画だけでなく「音声を聞く場所」でもあります。YouTubeプレミアムでバックグラウンド再生し、音楽やポッドキャストのように使う。これは事実として、利用者が増えています。

だから私は、映像がなくても音声だけの配信をYouTubeに載せ続けています。

すぐに数字に表れるものではありませんが、「たまたま出会った」「初めて聞いた」という入り口が増えること自体に意味があると考えています。

分娩と、眠れない数時間の話

X(旧Twitter)には、分娩に関するコメントも届きました。

「朝3時からお疲れ様でした。ホルメスおめでとうございます」

分娩のある日は、早朝3時に牛舎に向かいます。無事に生まれて初乳を飲ませ、親牛のケアを終えると、少し仮眠を取りたいところですが、実際にはアドレナリンが出て眠れません。体は疲れているのに、頭が冴えてしまう、あの独特の時間です。

最近はリカバリーウェアを試していて、以前より回復が早くなったと感じています。これはあくまで個人の体感ですが、「睡眠の質」が現場の判断力に直結する仕事だからこそ、こうした工夫は大切だと思っています。

地元での認知と、発信の選択

「出雲では有名人だと思っていました」というコメントもありました。

実際のところ、地元メディアからの取材はほとんど受けていません。理由は単純で、編集によって発言の文脈が変わってしまうことが多いからです。

これは良い悪いの話ではなく、私自身が「自分の言葉で話したい」と思っている、というだけの話です。その結果、地元での認知は高くありませんが、SNSを通じて遠くの誰かとつながれている実感はあります。

数字が示すもの、示さないもの

Spotifyから届いた年間レポートでは、リスナー数や再生時間が前年比で大きく伸びているという結果が出ました。

事実として、毎日配信を続けてきたことで、数字は増えています。

ただし、数字そのものが目的ではありません。

私にとって大切なのは、「どんなエピソードが、なぜ聞かれたのか」という点です。繁殖やゲノムといった専門的なテーマが多く再生されたことは、「現場の具体的な話」に関心が集まっている証拠だと受け取っています。

だから、コメントを返し続ける

こうして振り返ると、コメント返しは単なる雑談ではありません。

現場の出来事、社会との接点、発信の方向性を確認するための、大切な時間です。

私はこれからも、すべてに即答できるわけではありませんし、正解を提示できるとも限りません。ただ、「現場で何が起きているか」「それをどう感じ、どう考えているか」は、誠実に共有し続けたいと思っています。

この記事を読んで、何か一つでも引っかかる部分があれば、ぜひコメントで教えてください。

そのやり取り自体が、次の発信につながっていきます。

日曜日。

仕事の方も、学校の方も、そしてゆっくり過ごす方も。

今日も牛乳を飲みながら、それぞれの一日を過ごしてもらえたら嬉しいです。

また、次の記事で。

https://note.com/kawakamifarm/membership/boards

https://note.com/kawakamifarm/n/n2c2f4763349b

https://note.com/kawakamifarm/n/nbf0a8d7a7a3e

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https://lit.link/kawakamifarm