【酪農やってみたい人必見!】体力がどれくらい必要?🥛⚠️

2025-03-07 配信|川上牧場 酪農データバンク

この回の要旨

「酪農に必要な体力ってどれくらい?」という不安な質問に対して、川上さんの答えはとても現実的でした。ムキムキである必要はなく、大事なのは持久力と体の使い方、そして柔軟性。道具や職場選びで負担を減らす方法もある、という前向きな内容でした。

この回の要点

  • 酪農は体力仕事のイメージがあるが、筋肉ムキムキである必要はない
  • 求められるのは瞬発力より、軽い作業を長時間続ける持久力
  • 重い物を運ぶときも大事なのは筋力より体の使い方のコツ
  • 体力以上に柔軟性が大切で、日々のストレッチやメンテナンスがカギ
  • 重機やアシストスーツ、シフト制の職場など、体の負担を減らす選択肢もある

配信の全文(podyの記事より)

久しぶりの晴れ間から始まる金曜の朝

配信は、ちはらめぐるさんのオープニングナレーションからスタートします。島根県出雲市の小さな牧場から、牛乳や酪農の魅力を届ける放送です。

この日は3月7日の金曜日。久しぶりの晴れ間で、最高気温は8度ほど。ずっと雨続きで田んぼがぐちゃぐちゃだった、と川上さんは近況を話します。

川上 今日の天気は晴れということで、久しぶりの晴れ間ですね。えー、ずっと雨でしたからね。

この日の予定は、毎週恒例の整体と、島根県の共進会に関わる乳牛改良研究会の役員会だそう。「体バキバキなので」と話す一言に、酪農という仕事の体の使い方がにじみます。

共進会 牛の体型や資質を審査する品評会のこと。乳牛の場合は「牛の美人コンテスト」とも呼ばれ、日々の飼育管理の成果を競う場になっています。

研修生日誌やNFT、川上牧場のお知らせいろいろ

本題の前に、いくつかのお知らせが紹介されます。まず、3月から川上牧場に研修生が来ていて、XとInstagramで「川上牧場研修生日誌」というアカウントを動かしているそうです。

研修の内容や日々の悩みをつぶやいていく予定で、消費者の人や酪農と関係ない人とも一緒に酪農の未来を担う人を育てたい、という思いが語られます。

川上 消費者の皆さんとかね、酪農と関係ない皆さんと一緒に酪農の未来を担っていく方を育てていくみたいなのが一緒にできたらいいなと思ってます。

続いて、Instagramの「ハッシュタグ未来の牛乳」の取り組みも紹介されます。「こんな牛乳・乳製品があったらいいな」というアイデアをAIアートでNFTにして販売しているそうです。

NFT デジタルデータに「これは唯一のもの」という証明をつけられる仕組みのこと。ここでは、アイデアをもとにしたAIアートをその形で販売しています。

このNFTの売上は、子供食堂への牛乳支援や、川上さんが参加する小中高の食育活動の費用に充てられるとのこと。「皆さんのご支援が子供たちの未来の牛乳を作っていく」と呼びかけます。

さらに、隙間バイトのタイミーと、川上さんが所属するメタグリ研究所の共同オンラインセミナーも告知されました。4月3日の20時から、川上さん自身が隙間バイトの活用法を話す無料セミナーです。

今日の質問「酪農に必要な体力ってどれくらい?」

お便りコーナーで取り上げられたのは、YouTubeのショートに届いた質問です。ショートの内容とは直接関係ないものの、川上さんは丁寧に答えていきます。

質問(YouTubeネームのすさん) 酪農をやってみたいんですが、入職時にどれくらいの体力があればいいんでしょうか。20代平均くらいあればいいのか、もっとないとダメなのか。特別体力に自信があるわけじゃないので不安です。

たしかに酪農は「体力仕事」というイメージがありますよね。川上さん自身も毎週整体に通っていますし、ベテランの酪農家に「体の調子どうですか」と聞くと、肩が痛い、腰が痛いという話が出てくるそうです。

実際に体を使う仕事ではある、と川上さんは正直に認めます。そのうえで、「どれくらいの体力が必要なのか」を現場の目線から一つずつ解きほぐしていきます。

筋肉ムキムキじゃなくていい、大事なのは持久力

まず川上さんが強調するのは、筋肉ムキムキじゃないとダメというわけではない、ということ。女性もいますし、川上牧場が受け入れてきた研修生にも、いわゆる「ひょろっとした」タイプの人がいたそうです。

体力に自信がない人とか、そんな人も酪農業たくさんいます。 ── 川上

では、どんな仕事があるのか。一般的な酪農場の作業として、まず「朝が早い」のはどこも共通だと話します。搾乳を3回交代で回すシフト制の牧場だと、夜7時や8時まで働くところもあるそうです。

そのうえで川上さんが挙げるのは、軽い作業を長時間やり続けるという酪農ならではの負荷です。牛への餌やり、牧草をフォークで運ぶ作業などは、一つひとつは軽くても何時間も続きます。

搾乳も同じで、1工程4時間を3回交代、あるいは8時間ずっと絞り続けるような牧場もあるとのこと。手をギュッギュッと絞る動作を8時間続ける、という具体例が語られます。

だからこそ、瞬発的な力よりも持久力、単調な作業をずっと続けられる力が求められる、というのが川上さんの見立てです。

求められるのは「瞬発力」より「持久力」

瞬発的な筋力

重い物を一気に持ち上げる力。もちろんあると助かるが、必須ではない

VS

持久力・単調さへの強さ

餌やりや搾乳など、軽い作業を何時間も続けられる力。こちらがより大事

40キロの子牛を持ち上げる「コツ」とは

もちろん、重い物を運ぶ場面もあります。輸入牧草などは1個20キロから30キロ、生まれたばかりの子牛でも20キロ、重いと40キロほどあるそうです。

40キロと聞くと、成人女性を軽々持ち上げるくらいの力が必要そうに思えます。でも、女性でもそれをやっている人はいる、と川上さんは言います。ポイントは筋力そのものではなく、体の使い方のコツなんだそうです。

川上 腰を曲げてギュッと力いっぱい持ち上げるんじゃなくて、足を使ったりとか、体重の移動の仕方みたいなのがあったりします。

この体の使い方を学ぶために、川上さんは格闘技のYouTubeをよく見ているそう。石井東吾さんのチャンネルが大好きで、古武術の動き、膝や肘、肩甲骨の使い方を作業に取り入れていると話します。

古武術の体の使い方 筋力に頼らず、関節や体重移動を使って効率よく体を動かす考え方。介護や運搬の現場でも、負担を減らす工夫として注目されています。

川上 そんな人いないと思いますけど、僕はそういうのをして、体の使い方みたいなの意識してやってるんで、これもコツですね。

体力より柔軟性、そしてメンテナンスの習慣

つなぎ牛舎ではしゃがんだり立ったり、手を伸ばしたりする動きが多く、膝や肩を痛めやすいそうです。川上さん自身も、そろそろ40歳で四十肩・五十肩が気になる年齢だと話します。

そこで大切になるのが柔軟性です。作業前にストレッチやラジオ体操を取り入れている農場もあるそう。同じ作業を続けると体が硬くなってしまうからです。

体力よりそっちの方が大事なんじゃないかなと僕は思ったりしますけどね。 ── 川上

体力に自信がなくても、日常的に作業を続けていけば体は慣れていく、というのが川上さんの答えです。まずは軽い作業から始めればいい、と背中を押します。

重機やアシストスーツで「体を使わない」働き方も

大きい牧場ではシフト制や分担制が整っていて、重機で荷物を運んだり、フォークリフトで餌を運んだりと、体をあまり使わない働き方もあります。

大型特殊や牽引の免許を取れば、機械を中心に働く道もありますし、最近は簡単に取り付けられるアシストスーツのような道具も出てきているそうです。

導入するかは農場の方針次第ですが、体力や筋力に自信がない人をアシストする道具が揃ってきている、と川上さんは現状を紹介します。

そのうえで、あらためて自分がずっと酪農を続けられている理由として、何よりも柔軟性を挙げます。日々体をメンテナンスし、ストレッチや軽い筋トレをするといい、というのが結論です。

コメントに答えながら「休める職場選び」の話も

質問に答えたあとは、リスナーのコメントに一つずつ反応していきます。「体脂肪率3パーセントぐらいならなんとかなる」というコメントには、「全然大丈夫ですよ」と笑いつつ、健康の大切さにも触れます。

酪農は基本的に休めない仕事なので、病気にならないことは大事。ただし、シフトが組まれ従業員がいる大きい牧場に就職すれば、有給を使うこともできると話します。

どこでも誰でも体を使う農場ばかりというわけではない。この点を伝えられたら、と川上さんは繰り返します。

川上 柔らかさは本当に大事。大事ですよ。体の柔らかさね。

最後は「週の終わりの金曜日、ぼちぼちやっていきましょう」と締めくくり。仕事や学校へ向かうリスナーに「みんな牛乳飲んでね」と送り出します。

まとめ

「酪農に必要な体力ってどれくらい?」という不安な質問に対して、川上さんの答えはとても現実的でした。ムキムキである必要はなく、大事なのは持久力と体の使い方、そして柔軟性。道具や職場選びで負担を減らす方法もある、という前向きな内容でした。

  • 酪農は体力仕事のイメージがあるが、筋肉ムキムキである必要はない
  • 求められるのは瞬発力より、軽い作業を長時間続ける持久力
  • 重い物を運ぶときも大事なのは筋力より体の使い方のコツ
  • 体力以上に柔軟性が大切で、日々のストレッチやメンテナンスがカギ
  • 重機やアシストスーツ、シフト制の職場など、体の負担を減らす選択肢もある