最近導入した技術や機械、大公開!酪農のリアルな変化を話します

2025-08-05 配信|川上牧場 酪農データバンク

配信の全文

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こんにちは、川上牧場の川上です。

毎日暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?全国各地で40度を超える猛暑日が観測されていて、人間も牛も本当に厳しい季節です。僕の牧場でも「牛たちは大丈夫かな?」と心配しながら日々の作業をしています。

そんな中、リスナーさんからこんな質問をいただきました。

「最近導入した新しい技術や機械があれば、それが酪農にどんな影響を与えていますか?」

今日はこの質問に答える形で、僕の牧場で実際に導入した機械や技術、そしてそれが現場にもたらしたリアルな変化についてお話しします。

1. バンクリーナーの更新 ― 250万円の大投資

まず一番大きな設備投資は、バンクリーナーの更新です。

バンクリーナーとは、牛舎につながれている牛たちが排泄したフンや尿を、溝から自動でかき集めてダンプに積み込む機械です。つなぎ牛舎では欠かせない存在ですが、長年の使用でチェーンが劣化し、ちぎれる寸前になっていました。

5月に思い切って新しいものに買い替えました。導入費用は約250万円。

幸いリース制度を活用できたので、一括での支払いは避けられましたが、やはり大きな負担です。

ただ、この更新のおかげで毎日の清掃作業が格段に安定しました。以前は「今日もチェーンが切れないかな?」と不安を抱えながら作業していたので、精神的な安心感は何ものにも代えがたいですね。

2. 堆肥舎の修繕 ― 280万円の予定工事

次に控えているのは堆肥舎の修繕です。

長年の使用で壁が壊れてしまい、安全性の面からも放置できません。修繕費用は約280万円。JAにも相談しましたが、修繕は「売上向上につながらない」と渋られてしまい、結局は自己資金+補助事業を利用する形になりそうです。

牛の健康や堆肥の品質を守るためにも避けられない投資。8月〜9月には工事が始まる予定です。

3. ブロワーの更新 ― 発酵を支える40万円

堆肥の発酵を進めるために必要なブロワーも更新します。

1台20万円で、今回は2台導入予定なので合計40万円。堆肥の品質はそのまま土づくりや環境負荷にも直結するので、小さな投資ですがとても大切な部分です。

4. 牛の「水」対策 ― 50万円で配管修理とポンプ増設

夏場の大敵は「暑さ」ですが、それ以上に重要なのが水です。

牛は乳量が増えると同時に、飲む水の量も増加します。現在の配管では水量が追いつかず、牛たちが十分に飲めないことも出てきました。

そこで、水圧を上げるポンプを増設し、耐圧性の高い配管に修繕する工事を予定しています。費用は約50万円。補助事業の対象になるので助かりますが、これも牛たちの健康と乳量を守るための必須投資です。

5. 先端技術「OPU-IVF」への挑戦

機械だけでなく、技術面の投資も進めています。

そのひとつが**OPU-IVF(経膣採卵・体外受精)**です。

牛の卵巣から直接卵子を採取し、体外で受精させるこの技術は、優秀な血統を効率的に残すことができます。島根県ではまだあまり普及していませんが、鳥取から獣医師が来てくださることになり、今年から取り入れる予定です。

費用は1回あたり5〜10万円と決して安くはありませんが、牧場の将来を見据えた投資として挑戦していきます。

6. AIの導入 ― もはや生活必需品

そして忘れてはならないのがAIの活用です。

僕自身、ChatGPTやGoogleのGeminiに課金し、日々の経営判断や情報発信にフル活用しています。

・飼料設計の相談

・経営計画の試算

・音声配信や記事の構成

・さらには家庭内の小さな調べごとまで

「もうAIなしでは生きていけない」と言っても過言ではないほど、生活の一部になっています。これは物理的な機械ではありませんが、間違いなく大きな技術投資です。

7. 続く修繕費用 ― 現場のリアル

ここまで紹介した大きな投資以外にも、現場では細かな修繕費用が続いています。

・トラクターのタイヤ交換:1本10万円

・ダンプの車検・リコール修理:20万円

・その他、日々の小さな修繕多数

こうした出費が積み重なり、経営を圧迫しているのが正直なところです。

8. 「現状維持の投資」から「未来への投資」へ

今僕がしている投資の多くは「壊れたから直す」という現状維持にとどまっています。

本来であれば、自動給餌機やホイールローダーなど、より効率化・省力化につながる新しい技術や機械に投資したいところです。

ただ、売上が伸び悩む中でそこまで踏み出せていないのが現状です。

「修繕が追いついてきたら、次こそは未来に向けた投資を」――そんな想いを強く持ちながら日々を過ごしています。

9. 消費者へのお願い ― 牛乳を飲み続けてほしい

最後に、この記事を読んでくださっている皆さんにお願いがあります。

僕たち酪農家が新しい技術を導入し、未来に向けた投資を進めるためには、やはり牛乳の安定した消費が欠かせません。

・日常的に牛乳を飲んでくれること

・ヨーグルトやチーズを生活に取り入れてくれること

・新しい食べ方を試してみてくれること

そのひとつひとつが、僕たちの大きな支えになります。

まとめ

今回紹介した最近の導入・修繕内容を振り返ると…

・バンクリーナー更新:250万円

・退避舎修繕:280万円

・ブロワー:40万円

・配管・ポンプ修理:50万円

・OPU-IVF技術導入:1回5〜10万円

・AI課金:毎月数千円〜

決して小さな出費ではありませんが、牛たちの健康と牧場の未来を守るためには欠かせない投資です。

「壊れたから直す」から「未来に向けて投資する」へ。

そこに進むためには、酪農家の努力だけでなく、牛乳を飲んでくれる皆さんの支えが本当に大切です。

これからも川上牧場のリアルな挑戦を発信していきますので、ぜひ応援していただけたら嬉しいです。

✍️ 川上牧場では、Noteのメンバーシップやオンライン牧場体験、さらに「未来の牛乳NFT」プロジェクトなども展開しています。あなたの支援が、牛乳の未来と子どもたちの笑顔につながります。

今日も一緒に牛乳で乾杯しましょう!

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