日曜の質問箱📮リスナーコメントに全力回答!

2025-09-20 配信|川上牧場 酪農データバンク

配信の全文

https://open.spotify.com/episode/1JIXYmBUvkd9KySLRK1FhQ?si=bA8KH1ZNSW-Po9hKpcwedw

日曜の質問箱📮リスナーコメントに全力回答!

日曜日は、ちょっと肩の力を抜いて「質問箱の日」にしています。

各SNSや音声配信アプリ、YouTubeコミュニティにいただいたコメントや質問に、まとめてお返事する日。

酪農家のリアルな日常と、リスナーさんの声が交わる場所として、今日はその様子をNote用にぎゅっとまとめてみました。

1.雨まじりの日曜日と、いつもの牧場

この日は9月21日・日曜日。

天気はくもり時々雨。前日の夕方には出雲市に大雨警報が出るほどの土砂降りで、朝は小雨まじり。最高気温は27℃。いよいよ「秋雨」という言葉がしっくりくる季節になってきました。

とはいえ、牧場にはいつも通り仕事があります。

・堆肥の配達(昼前には雨が強まる予報なので、それまでに終わらせたい…)

・もみがらを1台分取りに行く

・あとは天気と相談しながら「ぼちぼち」仕事

こんなふうに、天気と相談しながら“できることからやっていく”のが、酪農のいつものリズムです。

そして仕事の合間にマイクをオンにして、

「日曜の質問箱📮」配信スタート。

2.まずはお知らせと、いつもの「牛乳で乾杯」

本題に入る前に、いつも聴いてくださる方へいくつかお知らせをしています。

■ 川上牧場ノート・メンバーシップ

「note」というプラットフォームで、

・川上牧場を継続的に応援したい方

・川上牧場と何か新しいことを一緒にやってみたい方

向けにメンバーシップを運営しています。

・オンラインで牧場とつないだ体験

・実際に牧場に来てのリアル体験

など、“牧場とつながり続ける”ための場所として動かしています。

https://note.com/kawakamifarm/membership/boards

■ 酪農業界向けプラン「FarmEcho(ファームエコー)」

メンバーシップの中に、業界特化の新しいプランも作りました。

「酪農・畜産業界の悩み・課題・モヤモヤを、AIと川上がタッグを組んで一緒に解決していこう」

というコンセプトのプランです。

・新規就農を目指している人

・現場で働く従業員さん・研修生

・思うように経営が回らず悩んでいる経営者さん

・商品が売れずに悩んでいる営業職の方

・将来この業界に入りたい学生さん

などなど、「酪農・畜産に関わる人」なら誰でもOK。

Googleフォームのヒアリングシートに悩みを書いてもらうだけで、

AI+川上の二段構えでフィードバックを返す、そんな仕組みになっています。

今は無料モニター募集中なので、気軽に試してもらえたらうれしいです。

https://note.com/kawakamifarm/n/n787b52334c89

■ ハッシュタグ「#ミライの牛乳」NFTプロジェクト

Instagramでは「#ミライの牛乳」という企画も進行中です。

・「こんな牛乳があったらいいな」

・「こんな乳製品を食べてみたい」

そんなアイデアを、AIアートにしてNFTとして販売しています。

このNFTの売上は、

・子ども食堂への牛乳支援

・小・中・高向けの食育活動に行く際の活動費

として使わせていただく予定です。

「みなさんの応援が、子どもたちの“未来の牛乳”を作っていく」

そんなプロジェクトなので、こちらも気になったら覗いてみてもらえると嬉しいです。

https://note.com/kawakamifarm/n/n2c2f4763349b

3.日曜恒例「質問箱」ってどんな企画?

日曜日の配信は、基本的に質問&コメントへの全力返信回です。

・Stand.fm

・Spotifyや各種ポッドキャスト

・YouTubeコミュニティ

・X(旧Twitter)

・Instagram

・noteのコメント欄

…などなど、いろんな場所に散らばっている声を、一つずつ拾っていく時間。

「質問したらちゃんと拾ってもらえるんだ」と感じてもらえることが、

コミュニティの温度を上げてくれると信じています。

ここからは、実際にいただいたコメントをいくつかピックアップしながら、

質問と回答をセットでご紹介していきます。

4.質問①:遠距離恋愛って、うまくいきますか?

まずはYouTubeコミュニティに来たこちらの質問。

Q. 遠距離恋愛について。

酪農大学校卒業後、北海道で修行していたかと思います。

その時、恋人とはうまくやれましたか?

川上さんの思う遠距離恋愛のコツを教えてください。

正直に言います。

**「コツを語れるような成功例ではない」**のです。笑

■ 実は「酪農大学校」じゃない

まず細かいところからいくと、

私は「酪農学園大学」ではなく、鳥取県の農業大学校・畜産科出身です。

・畜産を学ぶ2年間

・その間に、北海道・豊頃町へ1ヶ月半ほどの短期研修へ

高校〜大学の“青春ど真ん中”を、牛と共に過ごしてきました。

■ 学生時代の恋愛と、現実

1年生の頃には岡山の方とお付き合いしていた時期もありました。

・当時の農業大学校は、月1回しか休みがない生活

・その1回の休みに、鳥取〜岡山を下道で4〜5時間かけて会いに行く

高速に乗れば早いけれど、学生にはお金がない。

「距離」だけじゃなく「時間」と「お金」も含めた遠距離恋愛でした。

結果どうなったかというと――

続きませんでした。

だからこそ、遠距離恋愛の「コツ」を聞かれても、

格好つけたことは言えません。

■ それでも、ひとつだけ言えること

それでもあえて一つ言うなら、

「会える頻度が高い方が、基本的にはうまくいきやすい」

特に学生時代は、生活も価値観もどんどん変わっていきます。

その変化を共有できる時間が極端に少ないと、

気持ちの距離が先に遠くなってしまうことも多いのかなと、

当時を振り返って思います。

うまくいかなかった側の意見として、

反面教師的に受け取ってもらえたら嬉しいです。

5.質問②:堆肥に「寄生虫」や「抗生物質」が残るって本当?

続いて、Stand.fmの「研修生とお勉強」回に来たコメント。

Q. 堆肥をまくと寄生虫がどうのとか、抗生物質がどうのとか…

風評被害があったと聞いた気がします。実際どうなんでしょう?

これも、酪農現場にとってはとても重要なテーマです。

■ 堆肥と薬剤残留の問題

過去には、実際にこんな事例がありました。

・海外で使われている除草剤が、輸入牧草に含まれていた

・その牧草を食べた牛の糞を堆肥化 → トマト農家さんのハウスへ

・その結果、トマトが全滅してしまった

この出来事をきっかけに、堆肥の残留検査が全国的に行われた時期があります。

■ 今はどうなっているのか?

今は、

・トマト農家さん側も堆肥の残留を非常に気にするようになった

・牛糞堆肥を使う際には、残留の有無を確認する流れが広がった

という経緯があり、

現時点では大きな問題にはなっていません。

■ 抗生物質の問題について

抗生物質についても同じく、

・治療中の牛の糞尿を「そのまま」畑に入れれば、残留が出る可能性はある

・しかし現実には、生糞をそのまま撒くケースは少ない

・きちんと堆肥化し、時間をかけて分解されていく

というプロセスを踏むため、

これも今はほぼ風評被害に近い形になっていると感じています。

■ 「ちゃんと届け出して売っている」という事実

家畜糞堆肥は、勝手に販売していいものではありません。

・各都道府県に「堆肥販売の届け出」が必要

・基準を満たし、許可がおりた施設からのみ出荷される

というルールがあります。

「ルールに沿って、検査も受けて、届け出をした上で販売している」

この当たり前の事実が、

もっと消費者や家庭菜園を楽しむ方にも伝わるといいな、と思っています。

6.質問③:「お茶を飲むのも仕事」ってどういうこと?

次は、「JAの仕事をAIで代替したらどうなるか?」という配信に来たコメント。

Q. 以前『お茶をするのも仕事』って言ってましたけど、

保険外交員みたいに話し相手になるって大切ですよね。

どこでおいしい話が眠っているか分かりませんもの。

このコメント、すごく本質を突いていると思っています。

■ 人が来ない牧場での「お茶の時間」

昔、山奥の牧場へ酪農ヘルパーとして通っていた時期がありました。

・日常的にほとんど人が来ない

・だからこそ、ヘルパーが行く日は**「誰かが来てくれる日」**

そんなときに、お母さんから

「ちょっとお茶飲んでいきんさい」と声をかけてもらうことがあります。

そこで交わされるのは、こんな話です。

・昔は牛が1〜2頭いれば生活できた

・牛の価格の歴史

・地域の酪農の変遷

この何気ないお茶の時間で聞いてきた話が、

今、僕が「酪農の歴史や背景を語れる」ベースになっているんです。

■ JA職員さんの「外勤日」も同じ

JA職員さんにも「外勤日」があります。

・「変わりないですか?」

・「保険や共済で困っていることは?」

・「最近の大雨・台風で被害はありませんでしたか?」

そんな会話の中で、

・災害の芽

・経営の課題

・将来の相談

いろんな“種”が顔を出します。

AIで書類業務は効率化できても、

「雑談から本音を拾う力」は、人間だけが持っている仕事だと感じています。

7.質問④:ミルシのようなサイトって、どう見ていますか?

森永乳業の新しい取り組み「ミルシ」について配信した回にも、コメントをいただきました。

Q. 船頭多くして船山に登る、ってやつでしょうか?

酪農系コンテンツが乱立して、“ちょっとバズったら勝ち”みたいな感じ?

それともイメージ戦略?

森永さんの牛乳を飲んだ記憶がないので、飲んでみます。

……あれ、じゅっちゅうにはまってる?

まず、コメントのオチが最高です。

しっかりハマってくださってありがとうございます。笑

■ コンテンツが乱立する時代に思うこと

たしかに今は、

・YouTube

・X

・note

・企業の特設サイト

など、酪農や牛乳をテーマにしたコンテンツが乱立しています。

一見バラバラに見えますが、裏側にはこんな流れもあります。

・生乳需給の不安

・若い世代の牛乳離れ

・生産現場と消費者の距離が開いていることへの危機感

ミルシのようなサイトは、そうした課題感の中で生まれてきたものだと感じています。

■ 実際にミルシを見て感じたこと

久しぶりに覗いてみても、

・毎日いろんな方が記事やコラムを投稿している

・現場の声と、消費者向けの言葉がうまく交わる場所になりつつある

という印象でした。

「牛と人・牧場と街をつなぐメディア」

として、ぜひ一度見ていただきたいなと思っています。

ちなみに、森永さんはこれまで主に関東や関西の一部エリアが中心でしたが、

最近は九州でも販売が始まったというニュースも出ていました。

「そういえば飲んだことないな」という方は、

ぜひ一度、手に取ってみてください。

はい、しっかり“じゅっちゅうにはまって”いただけると嬉しいです。笑

8.質問⑤:ニッチな畜産は本当に「儲かる」の?

研修生との会話回には、こんなコメントも。

Q. 祖父の代は小規模経営でも結構な儲けが出ていたと聞きます。

今の畜産は、ニッチなものが儲かるのかもしれないですね。

たしかに今は、

・こだわり抜いたブランド牛

・特殊な品種

・牧場直販のスイーツやチーズ

など、「ニッチ×高付加価値」で成功している事例がSNSでもたくさん流れてきます。

でも、その裏で僕が強く感じているのは、

「嗜好品」が成立するのは、「日常の食」が安定しているからこそ

ということです。

■ 主食が揺らぐと、嗜好品は真っ先に削られる

お米の例がわかりやすいかもしれません。

・一時期、お米の価格高騰がニュースになりました

・そのとき、高級米は一部のファンが買う一方で、売れ残りも増えた

多くの家庭にとって、

・「お米一袋=3,000〜5,000円くらい」

という“基準”があります。

それを超えた瞬間、お米は**「主食」ではなく「嗜好品」**になってしまう。

嗜好品は、

・景気が悪くなったとき

・食料が不安定になったとき

に、真っ先に削られるラインです。

■ これからの「ニッチ」を考えるときに大事なこと

これから人口減少や働き手不足が進む中で、

・高付加価値で売れる商品

・生活の基盤を支える“ふつうの食材”

この両方のバランスを、どう取っていくのか。

「ニッチを狙えば勝ち!」という単純な話ではなく、

“日常の食が安定しているからこそ成立するニッチ”

という視点を持っておくことが、大事なのかなと感じています。

9.質問⑥:「牛との距離感診断」が刺さった理由

最後は、6年前に研修生と一緒に録った「牛との距離感診断」の回に届いたコメント。

Q. 牛との距離感のお話、とても興味深かったです。

人間と牛、人間と人間、人間と犬…距離感っていろいろですよね。

何が良い悪いではなく、それぞれあって、それを受け入れることが大事なんだと感じました。

川上さんは本当にいろんなことを考えて酪農をしておられるんですね。

読んだ瞬間、「救われた…」と思いました。

■ 業界の中では「変わり者」かもしれないけれど

正直に言うと、酪農家同士の会話の中で

「牛との距離感」なんて話をすると、かなりの確率で変わり者扱いされます。

・牛を徹底的に「経済動物」として見る人

・ほとんど「家族」のように接する人

・ペットに近い感覚で接する人

同じ「牛を飼う」という仕事をしていても、

精神的な距離感は本当に人それぞれです。

この違いを言語化するために作ったのが、

例の「牛との距離感診断」でした。

■ 距離感診断の狙い

この診断には、こんな狙いを込めています。

・経営者・従業員・研修生、それぞれの“牛との距離”を見える化する

・「自分と相手は違う」という前提で、お互いを理解するきっかけにする

・価値観のズレからくる摩擦を、少しでも減らす

物理的な距離ではなく、精神的な距離の話です。

「牛をどう扱うのが正解か」ではなく、

「自分はどう向き合いたいのか」「相手はどう考えているのか」

を知るツールとして使ってもらえたらなと思っています。

ちなみに、

6年前の研修生とやったバージョンに加えて、

令和7年度の研修生とも同じ診断をやって配信しています。

・6年前との答えの違い

・世代による価値観の変化

こういったものを聞き比べてもらうのも、きっと面白いと思います。

10.まとめ:日曜の質問箱は「一人ひとりの声」と向き合う時間

ということで、

今回は「日曜の質問箱📮」で実際にお答えした内容を、

Note用にまとめてみました。

遠距離恋愛の話から、

堆肥と薬剤の話、

JA職員さんのお茶の時間、

ミルシと企業の取り組み、

ニッチビジネスと主食の関係、

牛との距離感診断――。

一見バラバラなようでいて、

どの話にも共通しているのは、

「人と人」「人と牛」の“距離”や“関係性”の話

なのかもしれません。

・コメントしてくれる人がいるから、配信は続けられる

・質問を投げてくれる人がいるから、自分の考えを深掘りできる

・ときにグサッとくる意見が、次の一歩を考えるきっかけになる

そうやって、川上牧場の配信も、日々育ててもらっている感覚があります。

11.これからも、コメント欄で一緒に遊びましょう

最後に、いつも伝えていることを改めて。

・Stand.fm

・Spotify・各種ポッドキャスト

・YouTube

・X(Twitter)

・Instagram

・note

どこにコメントしていただいても、

できるだけ全部拾って、どこかのタイミングでお返事します。

「こんなこと聞いていいのかな?」

「ちょっと踏み込んだ話かも…」

そんな遠慮はいりません。

“日曜の質問箱📮”は、なんでも投げ込んでいいポストです。

そしてもし、もう一歩踏み込んで関わってみたいと思ってくださった方は、

・noteメンバーシップ

・FarmEchoの無料モニター

・#ミライの牛乳 NFT

・Kindle本『酪農未経験者のために』

なども、ゆるりと覗いてみてもらえたら嬉しいです。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0FBQWGSK6

日曜日のゆったりした時間に、

牛乳を片手に、ここまで読んでくださってありがとうございました。

また次の日曜日も、

あなたのコメント・質問、お待ちしています📮

みんな、牛乳飲んでね。

https://lit.link/kawakamifarm