牛乳を飲んで”だけじゃ終わらせない。変化への一歩を語る
2025-05-08 配信|川上牧場 酪農データバンク
配信の全文
おはようございます。
今日は5月8日、晴れ。最高気温23度。
少し肌寒い朝に子牛にヒーターを入れつつ、昼はそよ風に換気扇を軽く回す——そんな一日の始まりです。
でも、今日はただの「牧場日記」ではありません。
一人の酪農家として、消費者の皆さん、そして酪農に関わるすべての方に届けたい「本音」と「問いかけ」があります。
「牛乳を飲んでるのに、なぜ何も変わらないのか?」
リスナーさんからこんな声が届きました。
「酪農業界って、同じことの繰り返しじゃないですか?
応援してるのに、何も変わらないのはなぜ?」
ズシンと響いた言葉です。
実際、僕たち酪農家は何年も前から「牛乳を飲んでください」とお願いし続けています。
それでも、毎年のように「牛乳が余る」「値段が上がる」「消費が減る」と繰り返される。
これが、”堂々巡り”と言われる所以です。
なぜ、変わらないのか?——根本にある「制度の古さ」
この問題の本質は「制度が変わっていない」こと。
今の酪農制度は、60年前に作られたものがベースです。
例えば、牛乳の価格を決めるための「生乳販売委員会」という会議。
僕も出席していますが、発言するのはほとんど年配の方ばかり。
若い人の意見が通らない——というより、「若い人が会議にすらいない」ことが多いんです。
さらに、資料はFAX。会議はリアル集合。
ZoomやAIなど、今の時代に合った手段を導入する気配すらない。
変わらないのは、仕組み自体が変わっていないからです。
「消費者にお願い」するしかない構造
この業界は、牛乳が余ったら「飲んでください」と消費者にお願いし、
牛乳が足りなければ「輸入すればいい」となってしまう。
その責任の所在が曖昧で、構造的な改善がされないまま。
結果として、どれだけ消費者が応援しても、現場は変わりません。
このままだと、近い将来、また年末に「牛乳を飲んでください」と訴えることになります。
「飲まなくなる」現実が、すでに始まっている
今、牛乳を飲んでいるのは、主に年配層。
若年層ほど牛乳から離れています。
そして、店頭にはオーツミルクやアーモンドミルクなど、いわゆる代替乳がずらりと並ぶ。
さらに、海外では「細胞性農業」によって、動物を使わずにミルク成分を作る技術も台頭しています。
牛が牛乳を出す、という存在意義自体が変わろうとしているのです。
じゃあ、どうする?変化への一歩とは
制度を一気に変えるのは難しい。
だからこそ、僕たち一人ひとりが、変化の起点になる必要がある。
・自分の地域の「生乳販売委員会」がどうなっているのかを知る
・若い世代がもっと声を上げて、会議の場に出ていく
・ITやAIを使って情報共有の形を変えていく
・牧場と消費者を「商品」ではなく「体験」や「想い」でつなげていく
僕自身もその一歩として、以下のような活動を始めています。
川上牧場の挑戦:未来に向けた3つのプロジェクト
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「こんな牛乳あったらいいな」「この製品食べてみたい」
そんな想いをAIアートにしてNFT化。
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メタグリ研究所主催。カヌレやNFTが当たる企画です。
手描きでもAIでもOK。お子さんとの参加も歓迎!
牛乳を“飲む”から、“関わる”へ。
「牛乳を飲んでください」というお願いだけでは、もう限界かもしれない。
これからは、「牛乳に関わってください」と言いたい。
変化は、一人では起こせません。
でも、一人ひとりが「変えたい」と願えば、それは確実に力になります。
牛乳を飲むだけで終わらない、そんな未来へ。
あなたも「変化の一歩」を踏み出してみませんか?
コメント欄で、皆さんの考えをぜひ聞かせてください。
特に酪農に関わっている方、自分の都道府県の制御販売委員会の構造を知っていますか?
若い世代の声が反映されている場になっていますか?
もし「これはおかしい」と思ったら、ぜひその会議に足を踏み入れてください。
変化は、現場からしか起きません。
最後に。
今日も、牛乳で乾杯しましょう。
「おいしい」その一杯が、未来を変える一歩になりますように。
ご希望があれば、サムネ・アイキャッチのCanvaデザインも一緒にお作りします。ご希望されますか?