酪農をもっと身近にする、未来型のメディアとは?

2025-09-15 配信|川上牧場 酪農データバンク

配信の全文

https://open.spotify.com/episode/6adqJlpglBeWvvjBDUtSyV?si=Qrha15ecSl-LJ7ncWIvGdw

おはようございます。出雲の川上牧場から今日も配信です。

9月16日、火曜日。天気は晴れ時々曇り、最高気温32度。ようやく朝晩は少し涼しくなってきました。分娩シーズンも落ち着き始め、牛乳も少しずつ増えてきています。

今日も液体窒素の補充やJAへの手続きなど、日常の仕事をこなしつつ、元気にやっています。

今日は、9月1日にスタートしたある新しいメディアについて取り上げたいと思います。

タイトルは「ミルクと牛と酪農のWebメディア『MILUSHI(みるし)』」。

このメディアが立ち上がった背景と狙い、そして個人的に感じた“もったいない点”や、酪農界全体が持つべき方向性まで、正直に語ってみます。

■ MIRUSHIとは? 〜ミルク・牛・酪農のストーリーを伝える〜

まずは概要から。森永乳業がスタートした新規事業創出プログラムから生まれた『MILUSHI』は、酪農や牛乳に関するストーリーや人物、研究、商品などを幅広く紹介するWebメディアです。単なる企業のPRではなく、現場の声を拾い上げ、写真や読み物として紹介する、まさに“酪農と生活者の間をつなぐ架け橋”のような存在です。

https://www.morinagamilk.co.jp/release/newsentry-4584.html

特徴をいくつか挙げると:

・雑誌のようなビジュアル性と読みやすさ

・生産者・研究者・社員・インフルエンサーによる多様な視点の記事

・牧場体験や乳製品開発の参加型イベントも視野に入れた企画性

まさに、“読んで終わり”じゃなく“体験して関わる”メディアなんです。

■ なぜ、こうしたメディアが必要なのか?

酪農界が今、強く感じている課題のひとつが「消費者との距離感」です。

牛乳がスーパーに並ぶまでに、どんな思いと努力が込められているのか?

酪農家にとっては日常でも、消費者にはなかなか伝わらない部分。そこを可視化し、感情としても共感してもらう“きっかけ”が必要です。

その意味で、MIRUSIのような「届けるための設計がされたプラットフォーム」は非常に貴重。

■ ただし…感じた“もったいない”ところ

ここからは個人的な視点です。

立ち上がってから約半月が経ちましたが、SNSの反応を見る限り、伸び悩んでいる印象があります。なぜか?

・酪農系メディアが乱立している問題

・Jミルク、中央酪農会議、牛乳スマイルプロジェクト、ミルクチャポン……実は似たような取り組みがすでにたくさんあるんです。

・それぞれが独立していて、連携が少ない。「また新しいの?」という“疲れ”が現場からも見える。

・インフルエンサー活用不足

・フォロワー数万、動画再生数百万の酪農インフルエンサーが多数いるにも関わらず、彼らとの連携が弱い。

・既存の力をもっと使えば、立ち上げ初期の拡散力がぐっと伸びるはず。

・予算消化型プロジェクトの匂い

・どうしても、年度内予算ありきで走り出したように感じてしまう。

・長期的視点で続けられるかどうかが問われる。

■ 酪農×メディア、本当の未来像とは?

私が思うに、「酪農をもっと身近にする」ために必要なのは、以下のようなメディアです。

1. 横断型・連携型のメディア設計

・既存の団体・メディア・インフルエンサーと連携し、無駄をなくす。

・例えば「Jミルク×MIRUSHI」など、協働プロジェクト化すれば予算も人も集中できます。

2. 現場からの発信支援を本気で行う仕組み

・全国の酪農家に小さな報酬をつけて記事や動画を投稿してもらう「投稿型プラットフォーム化」。

・編集や発信支援にプロが入れば、クオリティも安定。

3. 教育とエンタメを織り交ぜた“体験型”へ

・ただ読むだけではなく、視聴者が「作る」「参加する」ことで、食育や職業理解が進む。

・例)親子参加型オンライン牧場体験×NFTスタンプカード など。

■ では、川上牧場が考える「未来型メディア」は?

川上牧場では、以下のような取り組みを実験的に行っています。

・音声配信(Spotify/stand.fm)での毎日発信

・天気・牛の体調・地域の話題から業界課題までを10〜15分で紹介

・Noteでの長文記事連携

・音声配信の深掘りや、読者とのディスカッションにも使える

・インスタ×AIアートによる「ミライの牛乳NFT」販売

・牛乳の新しい価値提案と、支援型プロジェクトの可視化

・ファームエコー(酪農業界相談窓口)

・悩みをAI×牧場主で解決する仕組み。Googleフォームで気軽に相談可能

■ 最後に:繋がることで牛乳はもっと美味しくなる

牛乳を飲む。それは日常の中の何気ない行為。でも、その背景には動物の命、人の仕事、地域の風景、そして未来への挑戦があります。

新しいメディアが増えることは喜ばしいこと。でも、今こそ“つながり直す”ことが大事なんじゃないでしょうか?

・酪農家と生活者

・教育とエンタメ

・技術と感情

・現場と都市

そのハブになるようなメディアこそ、今、酪農界に必要な“未来型メディア”だと信じています。

川上牧場のNote・Spotify・NFTなども引き続きチェックしていただければうれしいです。

そして、今日も牛乳で乾杯!

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https://note.com/kawakamifarm/n/n2c2f4763349b

https://note.com/kawakamifarm/n/n787b52334c89

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