ホイップクリームだけでは美味しくない?ケーキと乳製品の意外な関係

2026-07-20 配信|川上牧場 酪農データバンク

この回の要旨

ホイップクリームだけで作ったケーキが美味しく感じにくいのは、ケーキ全体のバランスと、乳脂肪ならではの香りやコクが関係しているという回でした。クリームの種類を知ると、スイーツを食べる楽しみも少し増えそうです。

この回の要点

  • ケーキの美味しさはスポンジやクリームなど全体のバランスで決まる
  • クリームには純生クリーム、植物性ホイップ、コンパウンドの3種類がある
  • バターとマーガリンの違いも、乳脂肪と植物油の香りの違いによるもの
  • 乳脂肪は加熱で香気成分が生まれ、独特のコクと風味を持つ
  • 食べ比べると違いがわかるので、裏の表示を見て国産を選ぶのもおすすめ

配信の全文(podyの記事より)

リスナーからの質問「ホイップだけではダメ?」

今回のお便りはYouTubeネームせいさんから届いた質問です。友達がホイップクリームだけでケーキを作ったところ、なんだか美味しくなかったのだそうです。

さらに、植物性のマーガリンは動物性のバターと同じだと思って使ったら美味しくなかった、という話にもつながっていました。

質問(せいさん) 川上さんはケーキを作ったことはありますか?私の好きなバタークリームのケーキも最近見かけなくなりましたね。川上さんは何クリーム派ですか?

川上さんは、生クリームにもいろいろな種類があって紛らわしいと共感します。せっかく家族の記念日に作るなら、美味しく食べたいものです。

川上 せっかく作って、家族で食べたいとか、お誕生日とか記念の時にケーキを作ったりする。美味しくないの嫌じゃないですかね。美味しく食べたいじゃないですか。

結論:ホイップだけで美味しくするのは難しい

川上さんはまず結論から話します。ホイップクリームだけで美味しいケーキを作るのは難しい、ということです。

理由は、ケーキの美味しさがスポンジ、クリーム、バター、卵、砂糖、果物など、全部のバランスで決まるからだと説明されています。

スポンジだけ食べると物足りず、ホイップだけ食べても途中で飽きてしまう。けれど両方を合わせると驚くほど美味しくなる。これは料理全般に言えることだと話されています。

生クリームは3種類ある

多くの人が勘違いしやすいのがクリームの種類だと川上さんは言います。スーパーには純生クリーム、植物性ホイップ、そして両方を混ぜたコンパウンドクリームの3種類があります。

純生クリームは牛乳から作られます。一方、植物性ホイップはヤシ油やパーム油などの植物性油脂が主原料です。

コンパウンドクリーム 乳脂肪と植物性油脂を混ぜて作られたクリームのことです。純生クリームのコクと植物性ホイップの扱いやすさの両方を狙った製品で、市販のスイーツにも広く使われています。

植物性は軽くて扱いやすく、価格も安いため業務用でよく使われます。ただ、香りやコクはやはり純生クリームの方が強いと言われています。

純生クリームと植物性ホイップ

純生クリーム

牛乳から作られる乳脂肪。香りやコクが強い

VS

植物性ホイップ

ヤシ油やパーム油が主原料。軽く扱いやすく安価

バターとマーガリンの違いも同じ話

質問にあった「マーガリンはバターの代わりにならない」という話も、これと似ているそうです。

バターは牛乳から作られる乳脂肪で、マーガリンは植物油を加工して作った食品です。どちらが良い悪いではなく、味や香りが違うと川上さんは話します。

わかりやすい例がクロワッサンです。バターのクロワッサンは焼き上がった瞬間から香りが違う。これは乳脂肪ならではの香気成分があるからだと説明されています。

なぜ乳脂肪は美味しいのか

では、なぜ乳脂肪は美味しいのでしょうか。牛乳の乳脂肪にはたくさんの脂肪酸が含まれていると言われています。

さらに加熱すると、甘い香りやコクを生み出す香気成分がたくさんできます。だからバター、生クリーム、チーズは、どれも独特の風味を持っているのです。

植物油には植物油の良さがありますが、乳脂肪とは香りの作られ方が違う、というのが今回のポイントです。

牛乳から作られる乳脂肪の香りやコクは、やっぱり特別だなと思います。 ── 川上

川上さんは何クリーム派?

最後に「何クリーム派ですか」という質問への答えです。川上さんはやはり純生クリームだと話します。

川上 やっぱり純生クリームはね、美味しいですよ。飲めますから。昔はもうホールケーキ2個とか食ってましたから。

植物性クリームも軽くて食べやすい魅力があると認めつつ、酪農家だからというわけではなく、乳脂肪の香りやコクは特別だと語られています。

最近はケーキ屋さんでも純生クリーム、植物性、コンパウンドをそれぞれの特徴を生かして使い分けているそうです。食べ比べると意外と違いがわかって面白い、と話されています。

消費の話と国産を選ぶこと

話は乳製品の消費の難しさにも及びます。牛乳の消費が伸びないと加工に回り、国産のバターや生クリームが増えることになります。

ただ、需要は12月に一気に伸びるため、その時期に合わせて今の時期から作る必要があり、需要と供給のバランスが崩れやすいという難しさがあると説明されています。

川上さんは、裏の表示を見て国産のものを選んでほしいと呼びかけています。子どもの誕生日には、大山乳業の牛乳を使ったケーキをいつも食べているそうです。

まとめ

ホイップクリームだけで作ったケーキが美味しく感じにくいのは、ケーキ全体のバランスと、乳脂肪ならではの香りやコクが関係しているという回でした。クリームの種類を知ると、スイーツを食べる楽しみも少し増えそうです。

  • ケーキの美味しさはスポンジやクリームなど全体のバランスで決まる
  • クリームには純生クリーム、植物性ホイップ、コンパウンドの3種類がある
  • バターとマーガリンの違いも、乳脂肪と植物油の香りの違いによるもの
  • 乳脂肪は加熱で香気成分が生まれ、独特のコクと風味を持つ
  • 食べ比べると違いがわかるので、裏の表示を見て国産を選ぶのもおすすめ