未来の畜産業を担う若者たち!第8回和牛甲子園の熱い戦い

2025-01-19 配信|川上牧場 酪農データバンク

この回の要旨

今回は、高校生が和牛を競う第8回和牛甲子園を入り口に、畜産の情熱と、その先にある「食べてもらう」という経営の課題まで話が広がった回でした。牧場の日常から輸出の話までがゆるやかにつながっていきます。

この回の要点

  • 第8回和牛甲子園は40校が参加し、過去最多の63頭が出品。総合評価部門の最優秀賞は広島県立西条農業高校が初優勝
  • 島根の出雲農林高校も参加したが、惜しくも入賞はならなかった
  • いいお肉を作っても、食べてもらえなければ経営として意味がないという現実がある
  • 中国が和牛の輸入を全面再開するニュースがあり、海外に食べてもらう道が広がると期待されている
  • 川上牧場はnoteのメンバーシップや「#未来の牛乳」NFTを通じて、子ども食堂や食育の支援にも取り組んでいる

配信の全文(podyの記事より)

日曜の朝、牧場の近況からスタート

この日は1月19日の日曜日。天気は晴れで、最高気温は13度と暖かくなってきたと川上さんは話します。ただ、月末にまた寒波が入る予報もあって、体調管理が難しい時期だそうです。

この日の仕事は堆肥を動かすことと、生まれたばかりの子牛の世話です。川上さんが東京出張に行っている間に、酪農ヘルパーさんにお願いしていたところで分娩があったといいます。

川上 分娩予定日よりかなり早かったんですけども、ホルスタインのメスが生まれまして。

その子牛にミルクを飲ませたり、耳標 ── 牛の個体を識別するために耳に付ける番号タグ。1頭ごとの管理やトレーサビリティに使われますを打ったり、序核のクリームを塗ったりするのが日曜の予定だと語られます。

日曜なのであまり根を詰めず、10分から15分ほどの配信をしていく、という軽い入り方でこの回は始まります。

子ども食堂やNFTにつながる牧場の取り組み

乾杯の前に、川上さんは牧場の取り組みをいくつか紹介します。まずはnoteでのメンバーシップです。

これは川上牧場を継続的に応援したい人や、一緒に何かやってみたい人に向けたもので、ZOOMを使ったオンラインの食育体験や、実際に牧場へ来ての牧場体験ができるサービスだと説明されます。

もう1つが、Instagramで展開している「#未来の牛乳」の企画です。こんな牛乳や乳製品があったらいいな、というアイデアをAIアートにしてNFT ── デジタルデータに固有の証明を付けて売買できる仕組み。ここではAIアート作品を販売する手段として使われていますとして販売しています。

このNFTの売り上げは、子ども食堂への牛乳支援や、小中高での食育授業に行く際の費用に充てられるそうです。応援がそのまま子どもたちの牛乳につながる、という流れが語られました。

紹介のあと、川上さんは牛乳で乾杯し、「今日も牛乳飲んでいただいてありがとうございます」と一口味わいます。

第8回和牛甲子園、過去最多63頭の頂点

この回のメインは、AIがまとめたニュースの紹介です。日本農業新聞などをもとにした「第8回和牛甲子園」の記事が取り上げられます。

和牛甲子園 ── 農業高校生が育てた和牛の品質や飼育技術を競う全国大会。次世代の畜産業を担う若者たちの発表・交流の場になっていますは、農業高校生が自分たちの技術や育てた和牛の品質を競い合う全国大会です。将来の畜産業界を担う若者たちが情熱を注ぐ場だと紹介されます。

大会は1月16日と17日に開催され、全国の農業高校から40校が参加しました。今回は過去最多となる63頭の和牛が出品されたそうです。

評価は肉質だけでなく、飼育技術や経営への取り組みなどを総合的に見るものだといいます。

栄えある総合評価部門の最優秀賞に輝いたのは、広島県立西条農業高校でした。地域資源を活用した経営コスト削減の工夫や、脂のキメ細やかさと高い肉質の枝肉が評価され、見事初優勝を果たしたと語られます。

第8回和牛甲子園の規模

40校

全国から参加した農業高校

63頭

過去最多の出品頭数

出雲農林高校の挑戦と、出張帰りの遭遇

この和牛甲子園には、島根県の出雲農林高校も参加していました。

川上さんによると、秋の富士という牛が現在種牛でトップになっていて、その流れをくむ牛が出ていたそうです。ただ、惜しくも入賞はできなかったといいます。

大会そのものについては、高校生が畜産業界で必要とされる技術や知識を実践して発表する場として、とても重要だと語られます。全国の農業高校生が交流したり、関係機関に見てもらったりする機会にもなっているそうです。

川上 甲子園ですよね、本当にね。もう感動で泣いている子もいたりとかするんで、ぜひチェックしてもらえたら。

川上さん自身、東京出張から帰る便で、出品した高校生と乗り合わせたといいます。

川上 あの子が出したんかって思いながら、向こうはあの人知った人じゃないかなっていう目をしてましたけど。

マスクをしていたので声はかけなかったそうで、「危なく高校生に声かけて変なおじさんだと思われるとこだった」と笑いつつ、出雲から出たので頑張ってほしかったと振り返ります。

情熱の先にある「食べてもらう」という壁と、中国の輸入再開

ここから川上さんは、話を情熱から経営の現実へ移します。高校生が畜産に情熱を注ぐのは大事だとしたうえで、経営の難しさに触れます。

お肉作ったとて食べてもらえなければ意味がない。 ── 川上

その文脈で、川上さんは新しいニュースを紹介します。以前まで、中国は牛肉や和牛の輸入を禁止にしていたそうです。

それでも和牛は人気で、別の国を経由する形で食べられていたといいます。その中国が、和牛の輸入を全面的に再開するというニュースになっていた、と語られます。

川上さんはこれを歓迎し、「農林水産大臣、ありがとうございます」と感謝を述べます。高校生がどんどんいいお肉を作って、海外の人にも食べてもらう流れができればいい、と期待を寄せました。

和牛甲子園から輸出へつながる流れ

育てる

高校生が技術を磨き、いい和牛を育てる

↓

評価される

甲子園で肉質や経営が総合的に評価される

↓

食べてもらう

国内外で消費されて初めて経営が成り立つ

↓

輸出が広がる

中国の輸入再開で海外に食べてもらう道が開く

甲子園への少し斜めな目線と、日曜の見送り

最後にコメントを拾いながら、川上さんは甲子園への少し斜めな見方も口にします。

川上 僕、野球興味ない人、甲子園全然興味ない説ありますから。

高校生の青春を牛に捧げることについても、賛否いろいろな見方があるかもしれない、と正直に話します。だからこそ、そういう意見もコメントでほしいと呼びかけました。

そして日曜の朝らしく、仕事や学校へ向かう人たちに「いってらっしゃい。みんな牛乳飲んでね」と声をかけて配信を締めます。

配信の最後は、ヤマさんからのお便り募集の案内です。川上牧場とやってみたいこと、やってほしいことなどを気軽に寄せてほしい、という言葉で終わります。

ヤマ 皆さんのご意見が新しい酪農を作っていきます。

まとめ

今回は、高校生が和牛を競う第8回和牛甲子園を入り口に、畜産の情熱と、その先にある「食べてもらう」という経営の課題まで話が広がった回でした。牧場の日常から輸出の話までがゆるやかにつながっていきます。

  • 第8回和牛甲子園は40校が参加し、過去最多の63頭が出品。総合評価部門の最優秀賞は広島県立西条農業高校が初優勝
  • 島根の出雲農林高校も参加したが、惜しくも入賞はならなかった
  • いいお肉を作っても、食べてもらえなければ経営として意味がないという現実がある
  • 中国が和牛の輸入を全面再開するニュースがあり、海外に食べてもらう道が広がると期待されている
  • 川上牧場はnoteのメンバーシップや「#未来の牛乳」NFTを通じて、子ども食堂や食育の支援にも取り組んでいる